筑波宇宙センター見学記

林[艦政本部開発部長]譲治

 4月22日に筑波学園都市にある宇宙開発事業団筑波宇宙センターを見学してきました。レポートを書く上で宇宙開発事業団筑波宇宙センターのありがたいのは正式名称がながいこと。宇宙開発事業団筑波宇宙センターとほらこれだけで15文字。
 この長い名前の筑波宇宙センターにきて最初に感じることはその広さと建物の大きさでしょう。宇宙センターをいえ別にここでロケットを打ち上げるわけではない。研究開発と追跡管制がここの主な業務、にもかかわらず広い。当日は公開している施設を全部回ったが(ポスターはもらった。H2の離床シーンなんだなこれが)来年の見学では絶対に自転車を調達しようと思ったくらい。職員も自転車やスケボーにエンジンをつけたような機械で移動している(人がいた)ようです。
 広いだけでなく建物がでかい。むろんサターンロケット格納庫などと比べれば小さいだろう。でも、衛星をそのまま入れて検査するチャンバーやらJEM(日本の宇宙ステーションモジュール)のモックアップが二つもあるわけで自然と建物も大きくなる。建物と言うよりも巨大な箱というのが正しいかもしれない。
 このような艦橋でNASAのプレートをつけ、毛利さんのポスターでお馴染みの青い作業服(ワークシャツか、あれも)を着た人間が歩いているのを見ると、ああ自分は本当に宇宙基地にきているんだという実感にひたれます。センター内の施設はどこもそれなりに興味深いですが、やはり一押しは中央追跡管制所ですね。衛星の軌道を写す壁の巨大モニター、オペレータ達の前には無数のTVモニターがあり、とTVなどでお馴染みの光景が本物の施設で見学できるのですから。なんか11月13日にも公開するそうで興味があるかたは見学されてはいかがでしょうか。




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