NASA Ames Research Center
open house

阪本[初代]雅哉

 今は昔、
 某社の米国法人(所在地 Son Jose)へ、日米のエンジニアの間でソフトウェアの多国語対応や仕様の調整と開発が目的で、ろくすっぽ英語で会話もできないのに、出張させられたソフトウェアエンジニアがいた。

 で、
AMES 1997年9月20日、 NASA Ames Research Center(サンフランシスコ近郊)の初めての一般公開が行われた。たまたま近所に居たのも普段の善行のおかげ、もっけの幸いと見学に行くことにした。
 当初の目論見より一桁以上多い見学者が訪れたらしく(ラジオでは「見学に行かないように」と放送していたらしい)どこにも見学者が溢れているうえに、コミュニケーションに難が有り、ほとんどわけのわからないままに見学することになってしまったため、詳しいレポートはできない。
 展示の内容は、ほとんどが航空機関連で、一般公開の主旨は「NASAは宇宙関連だけでなく、地球上の生活にも貢献している」といったものだったようである。もともとAmes Research Centerは航空機関係の研究設備が大半なのだが、緊縮財政に対する対応をせまられての宣伝も強く意識されているらしい。
 非常に広い中に、無雑作に置かれた多数の航空機(本物、模型)の間を回り、世界最大の風洞装置やさまざまな研究・実験設備の間をあてもなく(一応順路に添って)歩きながら見学していく。
 きっと林譲治氏のようにこういった事に詳しければ、もしくは詳しい人と一緒ならいろいろな展示や施設の詳細について有意義な情報を得られたのにと思う。(見ているのは面白いが、よくわからない物も多い)

 しばらく歩いていると、広場でローバーの実演をやっている。(火星に行ったものとは別物らしいが)
砂場の上に岩や小山などをわざと作ってローバーを走らせながら、各部の説明を加えていく宇宙飛行士。
 説明の内容はローバーの設計上の特徴についてらしく、たとえば、「3節の稼働部を持つことや外部から内部の構造を保護することにより、いかに岩や坂道などを乗り越えたりしても壊れたりバランスを崩して転倒したりすることがないように設計されているか。」などのだったように思う。(確証は無い)
この後の質疑応答で、一番おもしろかったやりとりは、5、6才の少年の質問とその答で、

Q:  Why doesn't crash it.
A:  I designed tough. (推定)

でした。




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