イロモノ英才教育のススメ
松岡[武装ジャーナリスト]ゆきお
人は誰でも、天才になれるんだそうな。
ただし、あなたが0歳児で、理解ある父親と母親の持ち主ならばの話。
私事ですが、去年の秋に子供が出来たので、乳幼児の英才教育が気になってきまして、ちょこちょこと資料請求したりしています。(親馬鹿モードのB・J)
今のトレンド(死語)は、「お腹の中からの教育」のようですね。
B・Jの子供の頃は、せいぜい幼稚園の英語教育だけで、スゴイと言われた時代でしたから。
しまいには、良いタネの選び方まで、行きついたりして…
そこまで極端に走らなくとも、SF童話大賞の龍之介坊やを作った、公文式をはじめとして、乳幼児教育は、けっこう花盛りのようです。
生まれてくる子供が、少なくなってるので、一人の子供に費やす投資の額が、増えるってことでしょうか。
ところが、乳幼児教育のパッケージに包まれてるフリをして、中にはとんでもないものが、あったりするのです。
これから、あなたの目は、あなたを離れて、壮烈なイロモノの世界に旅をすることになります。
- 「論語素読 テキスト&テープ」
- <大容量の記憶システム、吸収力のよい頭をつくります。>
- 内容は、タイトルそのものです。
何だか、くたびれかけたサラリーマンの、自己啓発っぽい気もしてきます。
もっとも、論語の素読が、一般教養であった時代もあるので、一概にはイロモノとは、言えないかも知れません。
- 「脳活性化訓練カード」
- <人間の頭に本来組み込まれている直感像能力を育てます。>
- 脳の使われない部分を使って、賢くなろうという話のようです。
このカードを使ってトレーニングすれば、一生使われないはずの視神経の回路が、活性化されるとか。
直感に優れるというので、ニュータイプでしょうか。
しかしながら、持つ資源は、キリなく使おうという思想に、貧乏症を感じてしまいます。
- 「ESPカード」
- <人間のESP(超能力)を開発するカードです。>
- これは、イロモノの極致でしょう。オカルト雑誌の広告ではなく、ちゃんとした乳幼児教育のパンフの中に紛れこんいでます。
内容は、いわゆるライン博士のESPカード。星とか波型とかが、書いてあるカードです。
テレパシー、透視力、サイコメトリ(触知力)、予知能力を引き出すそうです。(ほんまかいな…)
エスパーを育てて、どないするんや? と思うのは、私だけでしょうか?
さて、どなたかお試しになる方は、おりますでしょうか?
残念ながら、B・Jの家では、妻に一言で拒否されてしまったのですが…
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