この宇宙は我々にほんじんが占拠したぁ!

宮本[家老]英雄

 航空宇宙軍史にはなぜ日本人が多いのか。疑問に思ったことはありませんか。作者が日本人だから。甘い。そんなこたえは不可です。私は認めません。
 では、なぜなんでしょう。そのこたえは近未来の宇宙開発が日本を中心に行なわれているからです。驚いたろう。日本の宇宙開発といっても未だ独自では人間を宇宙空間に送り出してはいないというのに。
 ここからは大胆な予想なのだが、再来年1993年に関東地方は壊滅するのである。(まじめにきかないでね。あくまで想像だから)
 まず小田原沖で地震が起きる。小田原、鎌倉、伊豆半島に大被害。深刻なのは東海道新幹線、東名高速ほか交通網の損害。されにこの地震が引き金になり富士山が噴火する。噴火の被害は幸い小さかったが、日本の象徴が噴火によりその姿をかえたことのショックは無視できなかった。
 そしてついに起こった東京大地震。マグニチュード8以上。小田原沖地震はこの前兆にすぎなかったのだ。東京の死者10万人。被災者は数百万人。損害は3兆円にのぼった。その結果、復興資金をえるため日本企業は海外の資産を処分することになった。そしてまた海外への資金提供が停止する。日本は復興特需で潤うが、世界は資金供給をたたれて恐慌をおこす。
 当然、世界の非難はひとり繁栄する日本にむけられる。日本はいやおうなく世界の資金提供国に返り咲くことになるが、世界に与える影響を知った日本は単なる資金提供国から、権力と力をもった国への脱皮をめざす。パックスジャポニカの時代の到来である。ただし、既存の権力に割り込むことは反発を招くだけなので、慎重にさけ、資金不足でどうしようもなく停滞していた分野に進出することになる。その分野とは宇宙である。
 ソ連がつぶれ、アメリカの独壇場となり、アメリカ最後の誇りといわれていた分野がアメリカの手から離れることに、アメリカの反発は強かったが金がなければ続けられないことも確かだった。
 かくして、二十一世紀の宇宙に日本人が多いのです。
 こういう予想。可能性としてはゼロではないと思うのですがどうでしょう?




●甲州研究編に戻る