時は1990年(甲州歴11年)8月18日、ところは東京都浅草「TOKON9」会場にて、驚天動地人気絶大支離滅裂諸子絶賛魔可不思議なる企画すなわち「夏期甲州空想科学機械雷門之役」が行われた。以下はこの企画に参加した一記録者による当企画の真実の記録である。などという出だしを考えてはみたが、結局はこの出だしとは無関係に書いてしまう。あ、どうも、中村です。
いったいこの企画がどんなものであったのか。まずは先月号の甲州画報(第28号、1990年8月26日発行)に同封されていた記録をご覧ください。編集氏いわくところの、「もう一つの方は本当に危ないシロモノですから、電車などで立ち読みなどなさらぬように。」なるものであります。内容的にはこの記録につけ加えることなどないのでありますが、ま、あの場のまがまがしい雰囲気などこの記事で少しでも伝えることができれば幸いであります。
さて、企画の内容ともうしますと、結局はその場のノリで魔可不思議なメカを作り上げてしまおうというものであります。まず、企画参加者からメカの年代・有人無人別・使用場所・使用目的などのお題を頂戴いたします。このお題をもとに、神林長平・谷甲州の両先生がメカ解説や歴史的必然性などをデッチあげ、大野安之先生がイラストにしてしまう。最後にメカの名前をつける、というのを企画時間内に2回やったわけです。この企画がまた大盛況でありました。TOKON9で他に見るべき企画が少ない(無い?)という事情もあったせいか、椅子は満席、立ち見大勢、企画途中には入室もできないありさまでした。
企画の責任者であった陰山隊員の名司会のもと、場内爆笑の連続というすさまじいノリの企画でありました。う〜む。やはりあのノリは私のつたない文章では伝えることができない。当日清水隊員がビデオをとっていましたので、あのノリを体験したい人はそちらのビデオをご覧ください(ビデオが見たい人は阪本隊長にお願いしてみよう!)。
この企画の特徴は、その場で記録ファンジンをつくってしまい、その場で参加者にくばってしまうというものでありました。結局企画終了時には完成せず、翌日のディーラーズルームで合い言葉(「夏期甲州で、見た。」)とサインを出した人にお配りしたのですが、くる人くる人がみな「夏期甲州で、見た。」というのはどことなく不気味なものでもありました。
企画のスタッフとして活動していただいた隊員の方々、とりわけ責任者として活躍していただいた陰山隊員、ご苦労さまでした。お疲れさまでした。ありがとうございました。私はといいますと、ワープロを担当いたしまして、何はともあれ椅子無しで中腰でワープロを打つのはしんどかったのでありました。記録の文章中で誤字などがありましたら、すべて私の責任であります。(でもさ、その日初めて使うワープロだったんだよ。あれは疲れた。)