SUM−PACK’90報告

佐藤[開拓班]泉美

なおこれは、個人的な感想文であり正確な報告が少ない事を先にお知らせします。

 それは、予定されていたことだったのかもしれない。「夏のコミケ落ち!」の動揺をSUMのSTAFFが知っていたとも思えないが、あまりにもタイミングが良すぎた。
 俗に言う[人外協のエリア88入隊]にそれは似ていた。
 「夏のコミケ参加ですか?」
 「いいえ、落ちましたから・・・」
 「じゃあ、SUM−PACK来ませんか?」
 あの時、頷かなければ・・・・後悔先に立たずとは、良く言ったものである。

 さて、当日、本郷の駅から本郷館まで、それらしい人をちらほら見かける。 
 ここら辺は、即売会と似てるななどと思って、のそのそ歩いていく。
 受付には、安達隊員がおられ、中野隊員は、声を掛けるのも気の毒なほどに立ち働いておられた。
 6時過ぎていたと思う。大例会の会場では6〜7人の隊員が、車座になってビールをあけていた。(米田隊員には、この時ひとかたならずお世話を掛けてしまいました、この場を借りてお礼申し上げます。)
 隊長達がまだだとか、誰某がくる予定だとか、そんなことを話していたと思う。
 そのうち、隊員らしくない人が出入りしていたので、聞いてみると自分たちがこの部屋に置いた荷物がないという話。結局、あったのだが、こちらが話しかけるまで何も言わず荷物をいじるのは感心しないと思ったが、SF関係の集まりは初めてなので、こんなものなのかもしれないのと、口にしなかった。(編:SF関係だろうがなんだろーが「ちょっと失礼します」の一言も言えない人は悲しいですね)
 遠藤東京支部長がやってきたので、挨拶をする。
 もっとお話がしたかったのだけれども、帰らなければならないとの事(残念)、そのうち浅草組・幕張組がやってきて、荷物運びで雑然とする。谷甲州先生もいらっしゃり、大例会がようやく始まったのが、8時過ぎていたと思う。しかし、隊長達は[アクエリアス計画]に行ってしまい、唯の飲み会になってしまった。
 木村隊員や、和泉隊員、磯崎隊員、前田隊員、乙部隊員などなど、人外協の女性隊員ってこんなに居たのか〜と思うほど・・・沖田隊員が、天狗舞いを持ってきて振る舞ってくれた頃、陰山隊員が、カバンがないと騒いでいた。(騒ぐのは良いが、八つ当たりだけではカバンは出て来ないと思う、皆に「こんなカバンだが知らないか?」 と一言協力してもらうだけで良かったのではないでしょうか)

 ディーラーズルームにて、[こうしゅうえいせい煮]が売ってると聞き、買いに行く。買って、自分のところが激しく浮きまくっている事に気づき、ノリ付けしようかと思う。
 バンザイ攻撃で、沖田隊員が連れて来た方達を隊員にしてしまった。田中芳樹FCらしい人が、本を持ってきたので買う。買って、中を見ているうちに(替え歌の本だった)横で歌い出したので、怖かった。(確か、ヤンの追悼の歌とかだったと思う)なまじ美人だったのでよけいに、怖かった。
 和泉隊員と木村隊員に、誕生日プレゼントを渡した。気に入ってもらえたようで、嬉しい。(木村隊員にあげたヌイグルミは、翌日には隊員になっていた)そのうち、他の部屋を見ようと思って外に出る。ロビーに木村隊員と、前田隊員(でしたっけ?)がいたので、連れ立って、特撮の部屋に行く。気障の真髄を見て帰ってくると、大例会は、乙部隊員の[ミス・ヴァレリアコンテスト]の会場になっていた。
 妙な熱気が、部屋に充満していた。
 呼び子さんが、「[ミス・ヴァレリアコンテスト]するよ〜」と叫んでいた。
 中に入ると、阪本隊長が赤いブラウスに、花柄のプリントのスカートをはいて、舞っていた。
 つま先立ちで、踊る姿は見るものにえも言われぬ感動を与えていた。
 「さ・・・流石、阪本隊長。ハンパじゃない」
 カメラのシャッターが次々と切られる。奥を見ると、おお!支度をしているではないか!こんな面白そうなことに参加しないのもソンなので、顔を出す。
 横に、誰かがたった。
 「わははははは!」
 失礼だとは、頭のどこかが思っていたが口が最初に動いていた。緑の帽子をかぶった、安達隊員が化粧していた。
 沖田隊員が覗きにくる。それは、この状態で自殺行為だった。
 「沖田を引きずり込めっ!」
 それは、阪本隊長の声だったのか、他の隊員の声だったかはわからないが、沖田コールの中次の生け贄は、椅子に押し倒された。
 部屋の中には、稲泉隊員が居た。別名[キャサリン・な]しかし、この部屋の女性隊員は、「キャサリン」としか呼んでは居なかった。
 野に咲く白百合、月光の如く美しいかんばせ。
 「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」
 カメラもってくればよかった。
 抵抗をあきらめた沖田隊員は、順調に仕上がっていく。
 「これほどとは・・・・」
 思わず、声を失う。自然に、アクセサリィーの箱に手が伸びる。
 「これなんか、似合うンじゃない?」
 やっぱり自分も、人外協の隊員なんだな〜と自覚してしまった。次々と、出演いや出宴させられていく隊員。
 盛り上がる会場。
 稲泉隊員の登場。ひときわ大きくなるざわめき。
 後は、語るまでもない。
 一等は、東京支部が誇る、稲泉隊員。
 二等は、美しさは引けを取らない、阪本隊長。
 ノミネートは10人ほどだったと思うが、いずれも劣らぬ美人ぞろい。金沢では、第2回だねと女性隊員のなかで囁かれたのは、言うまでもなかった。
 後は、和泉隊員などと、さまよったりしていた。
 次の日、木村隊員が渋谷に行くというので付き合う。
 「ハチ公がみたい」の声に、同行した関東在住者は口々に、
 「待ち合わせは、首につかまるんだよ」とか
 「背中に乗ると、御利益があるんだ」だの
 「頭から出ている煙をかけると賢くなる」だの
 好き勝手にコメントしていた。

 かなりの隊員と会ったはずなのだけれども、多すぎて御登場させれませんでした(覚え切れなかったともいう)
 おまけに、正確に覚えてる自信がないので、間違えてたらごめんなさい。




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