SUMPACKリポート
アクエリアス計画編

林[隊長から三日前に担当あなた、とメール貰った]譲治

 一方そのころ、別の場所ではアクエリアス計画の準備がきわめて地味に進められていたのでありました。企画開始15分前に中村氏のプロジェクターを設置すべく部屋に行った私が最初に遭遇した障害は何か?
 コンセントが無い!そんな馬鹿なと思われるかも知れませんが、無い物はやっぱりない。TVのコンセントを使おうかとも思ったのですが、何故か規格が合わない(と言うかコンセントが馬鹿になってる)。クーラーのコンセントは200V用でしたし、結局、企画の部屋を変更することで解決しました。(スタッフの方々すいませんでした)
 次の部屋でようやくプロジェクターの組み立てにかかれました。このころすでに前野さんともう一人(すいません、誰でしたっけ?)がみえられ、「ずーーーと、この人数なら大例会に合流しましょうか?」などと言いながら人を待ち続けること15分。
 「核融合炉からニュートリノって出るんですか?」「出ます」「だったら宇宙船の核融合炉のニュートリノを検出したら敵宇宙船の位置が分かりませんか」「バックグラウンドの太陽ニュートリノが強力すぎて駄目でしょう」などと言う話をしているうちにぼちぼち人数も増えてくる。
 余談ながら前野氏の計算では太陽ニュートリノだけで人が死亡するには太陽に30メートルまで近寄る必要があるそうです。
 阪本隊長や岩瀬さんが現れ、いつのまにか参加者全員にワインがわたる頃にはようやくアクエリアス企画らしくなってきました。特に問題となったのは爆雷関連とアクエリアスの防御でした。順不同、記憶良い加減なまま内容を書いていきますと。

プッシャープレートを展開した機動爆雷 阪本隊長から機動爆雷の乱数加速は意味があるのか?と言う疑問。これには色んな意見がでましたが結局「本当は定加速にしたいんだけど、核爆弾のバラつきで加速が一定しない不良品を、開発者が仕様で押し通した」に落ち着いたようです。
 「上海火力技術院でつくった爆雷にどうしてテンチュウと書いてあるのか」と言う疑問などでましたがやはり一番盛り上がったのはアクエリアスの装甲に関してでしょう。
 「破片は装甲を突き抜けるのか?」から始まったこの話題、「破片の衝突速度のほうが金属が裂ける速度より速いから突き抜けない」と言う解答がでてもむしろ議論は沸騰するばかり。「宇宙船の運動速度が破壊に最も影響するなら、なんで爆雷を爆発させるんだ」*1とか「破片を装甲で防御するより破片から逃げた方がいいんじゃないか」*2など課題続出。かくして、[こうしゅうえいせい煮アクエリアス計画]は[アクエリアスは間違ってる計画]として新たな旅立ちを迎えるのであった。

PS 全国のちびっこ諸君、私に天敵の事を訊くのはやめよう。
 

  1. つまり爆雷破片を拡散させて、接触すれば敵艦を破壊しうる[死の網]であるところの爆散円を広大な面積にわたって形成させることが、爆雷弾頭起爆の目的なわけです。
  2. 逃げられるものなら逃げる([爆散円]との軌道交差を避ける)のがもちろん対爆雷防御の基本ですが、逃げきれないような条件を整えてやるのがつまりは爆雷攻撃側の戦術の基本なわけです。だからどうしても逃げきれない状況下での被害を最小限にとどめるのが装甲の目的ですが、なんせ爆雷破片というのは凄絶な運動エネルギーをもつ代物ですから、はじめから防御力を犠牲にして装甲を軽くし、その分加速性能をあげて対爆雷防御は逃走退避に専する(だから逃げきれなければ簡単に撃沈される)というのも造艦思想としてなりたつわけです。




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