三月三十一日(日曜)。
天気は曇りなれど、気温は高く、アウトドア例会には最適な天候。参加者は五人。宮本「家老」、宮本「オムレツ屋」、岡田「中国統一」、藤井「あしがる」、永野「名前はまだ無い」であった。
ほぼ集合時間の午前十一時に、全員集合し、まずは腹ごしらえと、宮島口駅前の「うえの」にはいる。ここの「あなご飯」は全国的に有名で、順番まちであった。
しかし、それだけの価値はある。「あなご飯」はとても美味であった。
広島限定のビール「広島じゃけえ」もおいしかった。
ところで、今回は広島支部長は欠席。参加者も岡田隊員は島根から、藤井隊員は大阪から、永野隊員は山口からと、広島支部の隊員の参加者が少ない。おおい、みんなもっと集まろうよ。
さて、今回の目的地は宮島水族館であるが、時間調整で、「魅惑のひろしま世界化石ミュージアム」にはいった。ここは昨年の暮れにできたそうだが、少し変なところだった。「魅惑の」というのは入館券に印刷してあった文句で、正式名称にはないのだろうが、少し恥ずかしい修飾語である。
日曜というのに、館内はがらがら。ひななのか、売店のおばさんはやたら親切。
展示物は化石がいっぱいだが、その展示がすこし変。魚の化石を石から切り取って泳いでいるような感じで展示してあるのだが、そうやってあるとまるで、干物のようである。それと、恐竜の骨とともに、その恐竜のジオラマが展示されていたがパネル一枚をまるまる使って、どうしてそのジオラマの制作過程を説明する必要があるのだろうか。SF大会でおなじみの西川先生のS年F組授業ライブのネタになりそうなところであった。
我々はここをでた後、今回の目的地水族館にむかった。
宮島水族館。ここは町立である。はっきりいって狭い。しかし魚だけでなく広く海の生物を収集展示する方針らしく、ここの目玉となっているラッコやスナメリ、アシカ、トド、アザラシそして今回の目的だったペンギンもいる。
魚ではアマゾンの巨大魚ピラルクが迫力があっていい。その巨大さに圧倒されてしまうエサの魚をとりあう姿はこわいほどだ。
ペンギンが散歩をするというので、あちこち見て廻ったあとペンギンのおりの前で待っていた。ここはアシカプールのすぐ前なのでアシカショーもみた。
場内ではラッコの餌付けもみられたが、ラッコはもらったエサの貝をすぐにプールのふちにぶつけていた。一匹だけでなく、全部のラッコがやっていた。賢いものである。
さて、なかなかペンギンがでてこないし、今日はないのかとあきらめて帰ろうとしたところ、突然場内から走りでてきたものがある。ペンギンだった。想像していたのよりもずっと小さくて可愛い。そしてすばしっこい。ノタノタとした様子を想像していたので、意外だった。だが、春休み中ということで人が多い。そして子供が多い。
ペンギンはたちまち子供たちに囲まれて、もみくちゃにされる。ペンギンはしかし、ずいぶんと慣れているのか、平気だ。子供たちから解放されるとすぐに気ままに走る。 その姿は可愛いのひとこと。
散歩には係の人がついている。鈴のついた首輪はさせているがヒモはない。ペンギンのいきたいようにさせているらしい。大きくなっても散歩をつづけてくれるといいと思った 水族館をでたあとは、宮島のみやげもの屋をのぞいた。そして岡田隊員の車で広島市内へ移動。本屋をまわる。SFファンの例会の後で本屋をめぐるのは伝統のようだ。 みんなでお好焼きで夕食にして解散。ほど良い疲れがここちいいアウトドア例会であった。