2月例会レポート

林[艦政本部開発部長]譲治

 人外協大阪支部2月例会の開かれた2月19日と言う日は人外協にとっていかなる日であったか?この2月19日こそ天羽夫妻の御子息であるガッチャンの誕生日なのであります。
 しかし、それはまぁ、それとして。実は私も人外協に入って随分になりますがいまだかって一度も大阪例会に参加したことがない。この日、私ははじめて人外協大阪支部例会に参加いたしました。

 例会の前に田中[暗号兵]正人隊員と仕事関係の打ち合せ(来年の今ごろにはその全貌が明かになろう)をしていた私は、田中さんの案内で大阪例会の開かれている大阪なんとかかんとか会館(あっ、書き忘れてましたが本文は大阪からの帰りのこだまの中でパワーブック100で書いてます。いまちょっと画報を取り出せないので会場の正確な名前は分りません)に着くことができました。
 例会に着いた時刻は、そうかれこれ午後2時をまわっていたでしょうか。すでに前野[いろもの物理学者]さんの指示の下に(と見えた。だって真中で立って歩いていたのは前野さんだけだったんだもん)十数人の隊員が、あたかも最盛期ローマ帝国のガレー船のごとく画報の発送作業が行われておりました。画報の発送は流れ作業で行われるわけですが、大阪支部では前野さんが叩く太鼓の音に合わせてタックシールをはったり、画報を折り込んだりするわけです。聞くところによれば2月の画報のように同封する案内などがあるときなどには前野さんの太鼓のリズムも2割増しになるそうです。なお発送の歌は現在はある理由により中断されているとか。
 前野[いろもの物理学者]さんからは某所で話題の強力な磁場によって空間を曲げて進む宇宙船の論文を見せていただきました。この論文を書いたのはNECの技術者だそうですが、運動量保存即については考えていないようでございます。対消滅で生み出したエネルギーを何故にMHD発電に回して推力を得るのかの説明も特に無いようでした。
 画報の発送が終りますと、次に今年の「こうしゅうえいせい」の話題になりました。司会をするのは岩瀬さんで、この時に太鼓も前野さんから岩瀬さんに移ります。なんで太鼓なのかよくわかりませんが、これは前野さんの御息女の玩具だとか。それがなぜ例会に使われるかの説明は特にありませんでした(と書いていたらバッテリーが無くなりましたのでここから先は自宅で。ラムディスクディスクだから電力の消費が少ないかと思ったが二日充電しないとやはりきついみたい)。
 まず全員参加企画の募集。幾つかあがっていたはずですが、これらは記録をとっていた南川[上皇さま]隊員からHPにアップされるでしょう。実は爆笑した事だけは鮮明に覚えているのですが内容はよく覚えてません。外惑星連合の代用食品とかいうネタがあったような気がします。
 あと汎銀河人の社会をシミュレートしてみるという企画案がありまして、とりあえずその場の乗りで私が一つ考えることになりました。その時でた条件としては甲州作品の定石にならい、暑すぎるか寒すぎる環境で、平地はできるだけ少なく、湿度は極度に高いか極度に低いという意見が出されました。どうも惑星環境としては、以前から信濃支部長から伺っている信州の環境を考えればよろしいみたいですね。とりあえず生命生存領域の上限に位置し、活発な造山活動に由来する温室効果により生命が生存できる全体的に亜寒帯に属する山脈の多い惑星を想定しています。このような地域の住人は二次元的な前後左右という概念に上下方向が加味された三次元的空間認識になることが幾つかの事例から推測できます。なお、汎銀河人で気がついたがシマザキ一家の人間のイメージ情報から汎銀河人が生まれているとすると、汎銀河人の外見はすべて日本人ということになるはず。
 他にも映像で描く甲州作品という意見がありました。例えば「タナトス戦闘団・ふらいんぐさーかっす」とか「汎銀河英雄伝説」とか・・・。あっ、そうそう山下財宝を探せと言う話もありましたね。まぁ、ともかくいっぱいでました。
 今回は大阪例会初参加の方が何人かいらしたそうですが私も初参加なので名前はわかりません。おそらく岩瀬さんから注がつくことでしょう。(注:「初参加」という隊員はいなかったような気がします。2回目か3回目の方は山本[さかもっちゃん、ええかげんにしいや]峰子隊員、宗利香隊員、青山[見習い以下]雅一隊員の諸兄諸姉……もし他に忘れていたらごめんなさい……)
 なお「エアロックでポン!」は帰りのこだまで考えてみたら、これは本当に宇宙船運航の障害になりかねないことがわかったのでいずれ機会があれば報告します。
 末尾のなりましたが2月例会は震災の影響で参加できなかった方々もいらしたとか。震災にあわれた皆様にはこの場をおかりしてお見舞い申し上げます。
 おしまいに一言、また遊んでね。

報告者注)以上、私の2月大阪支部例会報告は多くの事実を含めてかなり大幅にでたらめです。


3月大阪例会議事録

落合[いまいちキャラクターの薄かったMSG]哲也

本日の食料:おにまん、ぷよまん、シュークリーム、チョコ多数、クッキー

議題

1:はしもこんは、なんかしらんけど嫌だ。

選択肢 -> 1) はしもこん
2) キャンプ (うちのヒロより)(TDF)
3) ふつーの合宿(SF修学旅行)
4) しっちょう家(刈谷)
天羽 なんか、はしもこんはいややな
一同 胡散臭いよな
礼子ちゃん キャンプはいや。蚊がいるから。
はしもこんを人外協で乗っ取る
ガメラさん、はしもこんと喧嘩しないでくださいね。

結論


なんかしらんけど、はしもこんでしゃあない。

(註:この結論は、はしもこんのうさん臭さが識者の間でいやましたこととSF修学旅行についてのより詳しい情報が入り、そっちの方がましか、ということになったため、ニフティ上の討議を経てくつがえされました。詳しくは本紙23頁、伝言板の当麻隊長の記事をお読みください)

2:辻隊員の役職名

いやぁ、全然考えてないんです。(自己申告)

3:えいせい7 いろいろ

○決定事項
●全員参加企画
☆僕の考えた**の一日のスケジュール
●他のネタ
☆今年の七夕に**は何を短冊に書いたか?
☆僕の考えた**の書き置き
☆タナトス戦闘団の落書き帖
☆タナトス戦闘団の伝言板・行動予定表(外出先表示版)
☆ポン菓子駆動のポンポン船  機動ポン菓子 → イラスト
☆NASAが隠している、超光速シャフトの写真
☆どっかん戦記物 航空宇宙軍史
☆どっかん戦記物の条件(いろもの物理学者)
☆航空宇宙軍史以外の企画はないか?
☆このままでは紙面の目途がつかない。そろそろ投稿してやってください。


4月例会レポート

山本[さかもっちゃん、えーかげんにしいや]峰子

「のぽんってきいて何を想像する?」
(・・・は? なんだって?)

 2月例会へ参加するために扉をあけた瞬間、「のぽん」ときいて素直に、「この〜木なんの木、気になる木〜♪」の宣伝風景のようにのどかでだだっ広い野原で「ポン!」とマージャンをやってる人々を想像してしまった山本を責めてはいけない。(ちなみに、次に想像したのは「野○昌○コンベンション」だった)
 だって扉をあけた瞬間そんな質問がとんでくるなんて、お釈迦さまでも・・・う〜ん、想像するかなあ? (あ、お二人とも、御結婚おめでとうございます〜♪)

 そしてやはり遅れて4月例会への扉をあけた山本をまっていたのは
「送っただろ?」
 という嬉しそ〜な、初代の笑い顔だった。
「・・・は? なにを」
 あきらめの半分まじった声で山本が問い返す。しかし、どーしてここの人はみんな、人に不意打ちをくらわすのが好きなんだろう。という素朴な疑問は、
(・・・面白いからなんだろ〜な〜)
 という永遠の真理とあきらめに取って代わられる。なんたって新参者はおもちゃになる、ってのは万国共通の認識だ。山本は、新参者だ。新参者だからからかわれるのだと、信じよう。山本をからかうのが面白いなんて、永遠にからかわれ続けるなんて・・・プルプル。あ〜、いやな想像しちゃった。
 とまどった山本の顔をみて心底うれしそ〜に、初代が笑う。
 ハンサムなその顔に悪魔の微笑がうかぶ、一瞬だ。
「教育委員会にはしもこんの資料を送ったろう。おかげではしもこん*1の腰が低くなっちゃっていじめがいが、ない」
 ウワァオ。
(通信やってない人には、わからないネタを(^_^;))
 と思いつつ山本は表情をくずさずに応える。
「送りましたよ。それもA4マチ付きで。もらったプログレスってけっこうな量になってて普通の封筒じゃ入らなかったんですよね。あっ、ちなみに日教組にも同じものをコピーして送ってますんで御心配なく」
 なんて言ったってのは、ウソだよ〜ん♪
 あとで、同じネタ、もう一度初代にやらされた時にはいろものさんが本気で信じかけてた、なんて、そんな恐ろしいことも、いわないもん♪ 
(さ〜、山本はどこまで、嘘つきかな?)
 ちなみに、この日は議題もなく、あまりにも手際のよすぎる発送作業が終わったあとは、ものすご〜く、おめでたいニュースをきいて女の子が部屋の隅でもりあがったり(おめでとうございます!) 初代の「ホーガンの新作は下巻の199ページ(だっけ?)から読めばネタも筋も十分わかる」という講釈をうけたり、遅れてきたいろものさんをみんなでからかったり、そのいろものさんから「いかにして私はNEC技術者と闘っているか」というお話と磁力推進宇宙船の欠陥指摘講議をうけたり、(う〜ん、すごくわかりやすくってタメになったなあ〜。しみじみ。笑えたし(^_^) 高校の時、いろものさんに授業してもらってたら、ヘイタンハや、カイタンハももうちょっとわかってただろうになあ〜(;_;) )
 新婚(予定者だった。この時点では)の遅れてきたお二人と落合御夫妻およびいろものさんとで披露宴のうちあわせがはじまったり、う〜ん、ほのぼの、隊員の交流が図られた一日でございました。

 ちなみに山本は体調をくずしていたせいもあって、この日は二次会に参加できませんでしたので、この晩はたして「激烈な宴会」がくりひろげられたのか、はたまた「小春日和に縁側で茶をすすってるようなほのぼのした宴会」*2がくりひろげられたのかは(あ、これもHPネタだな(^_^;))さだかではありません。
 うん、山本の目からみたら、毎回、楽しい宴会ではあるんだけどね(^_^)

ではでは。

  1.  「はしもこん」:今年の日本SF大会の、外道をウリ物にしているらしい合宿。
     正しい外道の定義^_^;を勘違いしているのではないかというのがもっぱらの噂である。
  2.  「激烈宴会」と「小春日和(以下略)宴会」:人外協古代史における宴会を「激烈宴会」、近現代における宴会を「小春日和(以下略)宴会」と定義しよう とするのが一般的だが、有力な反論もあり、軽率な断定は避けるべきであろう。

6月例会レポート、
あるいは『大阪異聞』

松岡[傍若無人な冷蔵庫]研

 それは何とも奇妙なことが次々と起る大阪例会でした。
 まず、私が、今月の大阪例会が行われている大阪市立中央青年センターの会議室に入ろうとすると、なんと、ドアが開かないのです。おかしい、と思って苦闘の末、先に入っていた隊員に開けてもらいなんとか入ることができたのですが、今度は別の隊員が部屋の外に出ようとすると「あれ、ドアが開かない……」。そして、また別の隊員が部屋に入ろうとすると、「おーい、ドアが開かないぞぉ」……このような惨劇が、ほぼ「甲州画報」の発送作業をおこなっている間じゅう、間欠的に繰り広げられていたのです。ああ、これがあの惨劇の前触れであろうと、この時だれが予想できたでしょうか……

 さて、画報の発送作業の後、8月のはまなこんに備えて、ディーラーズルームの担当者、「こうしゅうえいせい」の印刷上がりの時期とはまなこん会場への持ち込みの手順、夜の宴会の手筈、等の事前準備がいろいろと行われました。
 しかし、夜の宴会会場となる予定の「SF修学旅行」で、はまなこん側のプログレス発送の遅れと「SF修学旅行」の締切との絡みで、締切間際に申し込んだ人の中で、例会の時点では申し込みが受け付けられてたどうかわからない状態の人がかなりいました。(結局、 修学旅行では定員で受け付けてもらえなかった人が多かったようです) このため、他の宿との移動を強いられる隊員も多そうです。
 また、はまなこんと日程がぶつかる8月の大阪例会も、有志の手によってはまなこんと並行して行われることとなりました。

 それにしても、今月の例会は、本当に何かあやかしにでも呪われていたのでしょうか。発送作業中にもずっと「やったなぁ」「ぱよえーん」という奇怪な声が響く中、ついに「こいつ、そんなこというかぁ」「『ポア』だ、『ポア』されてしまえぇぇ」という声とともに、ある隊員が(仮に名前をKさんとしておきましょう(^_^;))
 とうとう……。ああ、わたしにはもうこれ以上は書くことができません。風の便りによると彼は、なんとかポアは免れたものの国家権力の手で『長浜サティアン』に監禁されているとか、2年間名古屋に内弟子として預けられ芸の道に精進するとかしないとか。ああ、こんな恐ろしいことが起るなんて……

 K(仮名)さん。これからも頑張って例会に来てね(^_^;)


7月例会レポート
第87話「風のロンド」 作:7月例会参加者

脚色:林[艦政本部〜]譲治

(前回までのあらすじ)
 平凡な一官吏だったKは、訳のわからないいままに、大きな権力によって長浜サティアンに送られてしまう。必死に脱出をはかるK。だが、彼の試みはいずれも不条理な理由で阻止されたのであった。一方その頃、英彰は・・・。

 大阪に来て、ここは大阪だと感じるのは、電車の吊り広告を見るときかもしれません。札幌の地下鉄も、東京のそれも地方色はあまり感じない。しかし、大阪なら「こう言うと自慢にとられるかもしれませんが、551の蓬莱のブタマンは今年で50年(コピーは記憶で書いてるので実際とは違うかも知れない)」みたいに、伝統と地域性に則った広告が多いと思う。
 なんて事を考えながら、7月の大阪例会に参加しました(実は午前中はContact Japanの話合いが同じ建物であったのだが)。今回の例会の最大の特徴は人数の多さでしょう。部屋が狭いこともありましたが、半分近い人が立ち見になったという盛況ぶり。なにしろ大阪だけでなく、名古屋支部や東京支部からの参加者がけっこうおりましたから(阿部隊員と喜多隊員にあそこで会うとは思わなかった)。

 今回の例会は人数だけでなく、重要案件の検討も多く、画報には書けない某計画を除いても、

●会費徴収
 ディーラーズ担当者の再検討
●なれなかった男星雲賞計画→星雲賞候補にノミネートされながら、なぜかゲストではない森岡[星雲賞にノミネートされて、ゲストになれなかった男]浩之隊員に是非とも星雲賞を、という話。
 ディーラーズマニュアル作成に関して
 はまなこん夜の宴会
 こうしゅうえいせい搬送
●忘年会→今年は『名古屋支部主催』らしい( ‥)/
●ロスでの野望→ロスのワールドコンで企画をする。日本人にしか受けないような企画は駄目!外人さんに紹介したい日本SF10などというのがありました(外人に知られてはいけない国辱SF10というのもあったかもしれない・・・)。
●コンプリート作成→やる(付帯意見:いろもの物理学者スポーツも復活させたい)
●つぎのえいせいのタイトル→沢山でた。最後の方の意見はなぜそうなるか理由が分からない物が多かった(^^;)
 ティッシュ配り計画
●8月例会参加依頼→ハマナコンと重なるからね
●恒例秋のキャンプ
 初心者に読ませたいSF10編アンケート計画
●岩瀬さんの引退宣言→長い間ごくろうさまでした
 8月の画報発送手順確認

という物でした。こうした重要案件を、笑いとペーソスを折り交ぜ(ついでに画報も折ながら)順次処理して行く手際の良さは本当に感心してしまいます。どうしてこういう事が出来るかというと、大阪支部にはスタンプ制度があるためらしい。5*10の升目がついたカードがありまして、例会で受けたネタをだすと支部長から判子が押されるそうです(昔のラジオ体操みたいなものか)。50個判子が押されると、宴会費用のあまりを積み立てた中から、米5キロが送られるシステムらしい。岸和田近辺の相互扶助の伝統からきているらしいのですが、流石に詳しいことはよくわかりません。なんでも町の若い衆の、芸を磨くための風習だと言うのですが。この制度のおかげで、人外協に入ってから米を買ったことがない方も居るそうです。
 この後、二次会に参入。幻の大阪激烈宴会を私は体験するのですが、ちょっとその内容は画報には書けませんのであしからずご了承ください。なお、この大阪支部例会報告は真面目な内容以外はあまり信じない方が無難です。


9月例会レポート

森岡[星雲賞にノミネートされて、ゲストになれなかった男]浩之

 関東に超大型台風が接近しつつあるとの報を聞いた私は、風水の害を避けんと大阪に向かった。折しも滞在中に人外協大阪支部例会があると聞き及び、勇躍、出席したものである。一時間ばかり遅参したものの、例会は活況であった。もとよりこれが初出席なれば常との比較は知らず、ただ小耳に挟んだところでは今回の出席者数は少ないとのことであった。
 会場に当てられた一室では、現・タカちゃん(旧・ガッちゃん)が周囲を高速巡回中であった。思うらくは、自ら回転するブラックホールとなり、ロイ・カー博士が示唆したところの『リング状の特異点』および『ひどく悪性の領域』を会場に現出せしめる試みであろうが、あるいはそれほど常識的なことではないのかもしれない。
 現・タカちゃんの孤独な実験が継続されるなか、白熱した議論が戦わされ、人外協アムウェイ化計画などの陰謀が逞しくされた。他にも猟奇的な計画を耳にしたような気もするが、願わくば私の聞き違えであらんことを。
 やがて世界SF大会での人外協企画へ話題が推移した。新参者たる私の理解の及ぶ範囲では、どうやら「企画にことよせて喧嘩を売る相手を誰にするか」ということが議論の中心であるらしかった。平和主義者の私には実名をここに記すのは憚られるが、T・H氏やS・T氏一派の名前が上がった。しかし、百論虚しく結論は出なかったようである。現・タカちゃんの実験は失敗したものと見做していたが、『リング状の特異点』はともかくとして『ひどく悪性の領域』は発生していたとも思わせるのに、充分な状況であった。
 さて、これらの議論に先立ってあるいは議論とともに、発送作業が行なわれたはずであるが、その記憶は脳裏からすっぽり抜け落ちている。前述したとおり遅参したので、到着時には終わっていたのだろうかとも思う。しかしそう仮定すれば、指に画報を折った感触がしっかり残っているのは奇異である。何より、夜ごと眠りに就こうとするときに頭蓋のうちに響く詠唱はなんなのだ。背徳的な旋律と估屈たる詞章よりなるあの歌は。記憶と呼ぶにはあまりに曖昧模糊とした印象だが、画報を送り出す作業のあいだその歌をけたけたと笑いながら唱和する自分の姿が、胸の片隅に残っているのである。
 嗚呼、狂気の深淵に誘わんと今宵も私を苛むのであろう、名状しがたくもおぞましい『発送の歌』が。
(このレポートに真実が含まれている可能性は必ずしも否定できません)


10月大阪例会レポート

花原[私を「まちゅあ」と人は呼ぶ]和之

1.緒言
 甲紀16年10月15日(日)、いつものように例会が開催された。その週末は東京方面でかなり大規模な作戦が決行されたせいもあり、若干出席者が少なかったようであるが、画報の発送作業などは「発送の歌」にのってつつがなく行われた。
2.中村隊員のレーザ、敗れる!
 この日は花原[まちゅあ]隊員が、コーナーキューブを持ってきていたため、中村[不明]たいいんが護身用に常時保存しているレーザ光線との対決が行われた。その結果、コーナーキューブに入射したレーザ光線は確実に中村隊員の手元に跳ね返されることが実験により確認された(この光景はウルトラマンとバルタン星人Jr.との対決を思い出すとよい)。花原隊員は「これはあくまでも自衛のためのものであり、侵略の意図はない」と言っている。
3.歩ちゃん、華麗に出びゅー!
 かねてからその誕生が期待されていた、荻野[PONKI][お囃子部員☆海苔子]隊員夫妻のお嬢様・歩隊員が期待に違わず見事なデビューを飾られた。役職名はまだ確定していないが、かねてから[十月一日では遅すぎる・ホイル・***]という役職名が多くの隊員によりささやかれている。周囲の期待に応えたあまりにも見事なその誕生により、「将来の逸材」としての片鱗を早くも示した格好だ。これからの成長と活躍が楽しみな二世隊員である。
4.磯崎隊員のワールドコン体験
 二次会において、磯崎[閣下]隊員が合流された。その場において、とある英語のニューズレターのようなものが公開されたが、それによると、ワールドコンにおいて磯崎隊員は、ある男性参加者に口づけされ…***…というようなことがあったらしい。この一件は「磯崎さんのラブ・アンフェア・イン・ワールドコン」として末長く伝えられることになった(という話もあるかもしれない)。
5.三次会と四次会
 三次会がいつものニューミュンヘンで行われた。さらに、今回は四次会が「チャーリーブラウン」で行われ、父親となった荻野隊員の談話をじっくりと聞くことができた。
付録:
 花原[まちゅあ」隊員は、長年の夢をかなえるべく、(少なくとも受験資格は満たしているみたいなので)ついに「宇宙飛行士の公募」に応募した。本人の英語力を考えれば、一番最初の英語の試験で失格する可能性が濃厚だが、花原隊員は「少なくとも失格するまで『宇宙飛行士候補』と言えるぜ」と語っている。この画報がみなさんのお手元に届く頃には既に失格が確定しているものと思われるが、続報(どんな試験・どんな様子であったか等)が期待される。


第87回大阪例会レポート

阪本[初代]雅哉

 Windows95の発売を1週間後に控え、不穏な空気の起ちこめる大阪の街。JR森之宮駅を一歩出ると、いつもに比べなぜか車の数が極端に少なく、会場までの道筋に数十人の制服警官の姿を見かけた。
 この緊張の警戒態勢が翌週に日本の一部で発生するであろう乱痴気騒ぎとが重なったらもっと面白かったろうにと思いながら例会会場へと向かう。
 例会の内容については基本的にいつも通り。特筆すべきことはなにもない……あっそうそう、来年発行の「こうしゅうえいせい8号」の名称が決定した。タイトルは「こうしゅうえいせい力技」これでなぜ8号なのか考えてみてもらいたい(この画報の他の頁に解説がない場合に)。前々回の「こうしゅうえいせい正誤」の時の反省がなにもいかされていない結果ではあるが、その場の勢いとのりだけで決めている今の議決方法が続く限りこの傾向が止まるとは思えない。
 タイトル意見の一案として出された「こうしゅうえいせい・エイト(競馬エイトを知らないと面白くない)」は特集としていろもの新聞社が編集にあたることも決定した。
 その他「こうしゅうえいせい8」や「来年のワールドコンで企画するぞぉ!!」計画についてはなにも決定しなかったはず。
 帰り道緊張する警官のうろつく道端の郵便ポストの前でたむろしつつ、画報の発送最終段階を実行するが特にトラブルは発生しなかった。つまらん。(わざとらしく警官が、わざわざ道を渡って横を通り過ぎて行ったが)
 宴会には行かなかったので、以上で例会報告は終了。

 以下蛇足
 11月23日午前0時直前に日本橋へ行くと帰る電車の無い連中が(一部には前日の21時から列んでいたやつも居たとか)車で不法駐車を重ね、頭に来た警察がパトカーで怒鳴りまくっているという光景がみられた。うわさではソフマップの店長がパトカーに乗った警官に平謝りするシーンもあったらしい。しかし、秋葉原の中継もTVで見たけどなんであんなもん列んでまで買うんだろうか。DQVとかなら品不足になるってのもわかるけどCD−ROMなんて100万枚プレスしたって対してコストはかからないから、いつだって買えるだろうに。
 世界で最初にWin95を買ったニュージーランドの青年はCNNを初め世界中のTVで放送されたけど、さすがに2度目の日本じゃたいしたニュースにもならなかった。
 Win95はMSや雑誌、それに何もわかってないマスコミがさかんに煽りたてるような完成した製品でも、まったくの素人に使いこなせる製品でもない。特に売り物のPnPは、1社ハードの供給のほとんどを行っているMACなどとは違って、世界中の雑多な(しかもその大半は規格を守ることよりも、コストと一応動けばそれで十分と考える怪しげな)メーカーが最終的な規格を作成することもなく出たとこ勝負でやってきた世界だけに、メジャーなボードを除けば動けは幸運としか言えない。PnPは下手に賢くなった分だけいったん間違って認識されるとそれを修復するのは至難の業となる。(個別の対策は別途受け付けます)
 とはいうものの実際はほとんどの構成ではさほどの困難もなく動作するし、上手く行っている間はなんの設定の苦労もなくMACユーザーの気分がしばし味わえるかもしれない。
 しかもWin3.1で有った不具合のほとんどは修正されており(新たな不具合は増えているかもしれないけど)いままで、Win3.1を使っていたりまったく新しくパソコンでも買おうかと考えるような場合にMACやOS/2、さらにはUnixを考慮する必要はまったくない。(金に不自由していないならば、個人的にはWindowsNT3.51を薦める)OSの安定性はWinNTやOS/2が良いけれど、基幹業務に使うのでもなければさほど気にするほどのことはない。
 もっとも周囲にMACやその他の機種を強力に薦める人が居て、その人が信頼に足るならばそれに従うのが得策。


12月大阪支部例会レポート

前野[いろもの物理学者]昌弘

 「さ、寒い・・」
 十二月の大阪伊丹空港に降り立った私は思わずつぶやいた。
 「しかし、思ったほどでないな。ふっふっふ、大阪おそるるに足らず」
 十月から沖縄の暑い暑い暑い暑い暑い日々を過ごしてきた私には、確かに大阪は寒かった。しかし、耐えられないほどではない。ブリザードも吹いていないしトナカイの橇もない。所詮大阪も日本だったのだ。「なぁんだ、これなら人外協大阪例会も楽勝だねっ!」と叫びつつ、沖縄と違ってビキニ姿のパツキンねーちゃんが歩いていないことを残念に思いつつ、会場に向かった。
 さすが北国、会場の真ん中ではペチカが焚かれ、周りをコサックダンスで踊りながらみんなが画報の発送作業をしている。
 「ううむ、しばらく来ないうちに発送の歌が変わっている・・」
 歌が変わっているだけではなく、発送作業のスキルもあがっている。リズムよく足を動かしながら、ひとりが画報をたたみ、ひとりが画報をそろえ、ひとりが画報をホッチキス閉じする。1作業が終わるたびに中央に位置する阪本[初代]隊員の「ホイ!」という掛け声とともにそれぞれの作業段階の画報が空を舞う。一糸乱れず宙を舞う画報は北国の吹雪のように美しい。
 「わたしの時代は終わったな・・・」と沖縄の田舎者は思ったのであった。その時、阪本[初代]から声がとんだ。
 「前野さん、次のこうしゅうえいせいは“力技”だ。この意味がわかるかっ!」
皆さんもご存知の通り、この初代の謎かけの挑戦を受け、跳ねのけない限り、大阪支部例会には参加できない。私は必死で考えた。
 「“力技”・・“力”と“技”か。すると、さては仮面ラぁイダーヴイスリだな」私は思わずドクトルG(念のため註だが仮面ライダーV3の敵役のひとり。「どくとるげー」と読む)の発音の仕方で発音した。
 「父よ母よ妹よ風のうなりに・・・」と主題歌を大急ぎでワンコーラス歌っているうちに答えがひらめいた(これまた念のため註だが、主題歌はこの謎とは関係ない)。その意味はいずれ明らかになることであろうからここでは伏せておく。
 謎を無事解いた私は、コサックダンスの踊りかたを教えてもらい、画報の折り込み作業を無事手伝うことができた。先月、これを読んでいるあなたの手元に届いた画報は私が折ったものかもしれない。心されよ。
 この日はほかに、いろんな議題の話し合い(おもに“力技”についてだったと思う)があったかと思うがよく覚えていない。隊員間結婚で春また春が続いているので人外協を結婚相談所として宣伝してはどうかという話があったことは記憶に残っている。だがこの案は、「人外協に入ると隊員内で結婚できる」という宣伝文句は同時に「人外協に入ると隊員としか結婚できなくなる」という事実を表しているという指摘の前にもろくも崩れ去った。全世界の青少年にとってはよいことであったと思う。

 帰省中、荻野[PONKI]家に立ち寄ったら「原稿!」と言われてこれを書いている私であった・・・。記憶違いその他多々あろうと思うが、ご容赦を願う。困ったことに、あれだけ一所懸命練習したはずのコサックダンスの踊り方さへ、もう覚えていないのである。歳ですなぁ。




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