まずは1月の二次会
アクバルというインド料理屋。
レシートが残ってないので分かりませんが、1時間強で一人4000円近く散財しているハズ。
こういうところで宴会をしているというと、場所を知っている人はみんな不思議そうな顔をする。
とっても静かな例会であったということは、僕が遅れていってあまりにも静かだったので30分近く店の前で待っていたということで証明できると思う。(奥に席があるとは思わなかったというのも若干はあるけど)
三次会はいつものようにカラオケしてるので、公表することは全くなし。
次は2月の二次会。
なんとかという(例会では「いつもの」で大体話が通る)イタリア料理屋。
シャブリが飲めて、幸せだった。(今回は酒はワインのみ)
ここの会計は男性4200円、女性3600円だったと思う。
それほど量は食べてないような気がするけど・・・・どうなんだろう?
ここのバナナケーキは量があって旨い。前回「2〜3人前です」というメニューの言葉に騙されず、一人1つオーダーしたという苦い経験を生かし、今回は1つのみのオーダー。
三次会はカラオケなので、1月と同様。
最近居酒屋で例会してないような気がするけど、気のせいだよな。
その一、人外協名古屋例会
[出席者 : | 陰山隊員一家 木村隊員 久保田隊員 小森隊員 五藤隊員 竹林隊員夫妻 宮本英雄 律子] |
1998年3月7日
その日の名古屋は風が強かった。花粉がずいぶんと舞っていた。
私こと宮本[オムレツ屋]律子が夫の宮本[家老]英雄と共に東広島からこだまとのぞみを乗り継いで名古屋に到着し、目的地の名古屋観光ホテルに入った時にはお昼を少し回っていた。
今回の名古屋入りの理由は翌8日に同ホテルで開かれる、[ゆかさま]こと人外協山口支部長 和田由香さんの結婚披露宴に出席するためである。お相手は[提督]こと高木勇宣氏(確かもと人外協の隊員だよね?)。普通の旅行より荷物が多いので、とにかくホテルに荷物を預けないと身動きがとれない。チェックインは12時からだったのですぐに部屋に向かった。ホテル側の都合で普通のツインからデラックスツインに変更され、料金は普通のツインの料金という嬉しいおまけもついた。部屋に行ってみるとおお!豪華!! 2DKのアパートくらい入ってしまいそうな広い部屋である。入り口近くの、一坪くらいあるウオークイン・クローゼットで早くも感激してしまった。[ゆかさま]結婚式の御利益だろうか、なんだか幸先のいいスタートだ。
ホテルに荷物を置いた後は、徒歩で栄にある『以ば昇』という鰻屋さんに向かった。
[櫃まぶし]を始めた店だそうで、お昼時ということもあって店内は満員、順番待ちのうえ相席での昼食となった。[櫃まぶし]は鰻とご飯を混ぜて薬味の葱やわさびを添えて食べるもので、おいしかったが他におかずがないので、ちょっともの足りないような気がした。
食事の後は、名古屋例会までの時間をつぶすために徳川美術館に直行。目当ての利休忌は2月中に終わってしまっていたが、お雛様展をやっていた。その後名古屋駅までタクシーで出て、陰山隊員との待ち合わせ場所『ナナちゃん』のもとへ。途中、さすがはトヨタの地元『プリウス』の試乗会をやっていた。気になったが、子供向けのイベントらしく司会のお姉さんの喋りが軽薄だったのと、乗っても運転できなければ面白くないので、無視して先を急いだ。
『ナナちゃん』の足元で無事陰山隊員と落ち合い、彼の先導でよくわからん地下街を延々と歩いて5時頃に目的地の喫茶店に入ると、「あ、でいぶだ〜。久しぶり〜〜」
喫茶店には名古屋支部長の木村隊員が一人待っていた。とりあえず飲み物を注文しておしゃべりをしていると次々に名古屋支部の隊員たちが集まってきた。途中、陰山安子隊員も慧美ちゃんを連れて現れた。全員11名プラスお子さま一名が揃った6時過ぎ、2次会の会場に出かけた。せっかく他支部からお客が来たのだからと『名古屋コーチン』を食べさせる店である。場所はよくわからないが、やはりどこかのビルの地下であった。
何の話をしたかは全然覚えていないが、賑やかにお酒を飲みながら焼き鳥やら唐揚げやら、いろいろな名古屋コーチンづくしの料理をおいしくいただいた。特に「刺身」は初めてで珍しかった。
同じビルの中に、チーズ各種取りそろえたお店があって、何人かの隊員たちが来月の例会はこの店でチーズとワインだと話し合っていた。私もワイン好きチーズ好き。来月の例会にも来ようかしらん。
三次会はカラオケだった。『セガカラ』なのでアニソンが揃っている。夫がいきなり『キャプテンハーロック』をリクエスト。のっけからやたらとテンションが高い。みんな飛ばすこと飛ばすこと。マイクなんてほとんど使わない。ひたすら大合唱の世界である。私は『装甲騎兵ボトムズ』以降、昨年『エヴァ』で一旦復活するまでアニメから離れていたので、知らない歌も結構ある。しかし、隊員の平均年齢がかなり高いせいか、古い歌も多くて助かった。喉を涸らして2時間歌いまくり10時にお開きとなった。翌日が結婚式でなかったら、もっと歌っていたかった。
何人かは3次会に出かけたが、ほとんどの隊員は家路につき、私たちも[でいぶ]からの「ゆかさまに名古屋例会に出てねって伝えて」という使命を託され、竹林隊員夫妻に車でホテルまで送ってもらった。始めっから終わりまでハイなままの楽しくておいしい例会だった。また名古屋例会に遊びに来る機会ってないかなあ。文部省さん、名古屋大学あたりで職員研修やりません?
その二、ゆかさま結婚披露宴
披露宴は1時からだが、ホテルのチェックアウトは12時なので、朝食後ゆっくり身支度を整えてぎりぎりに部屋を出た。はじめは着物を着る予定だったために前日から披露宴会場と同じホテルに泊まったのだが、結局めんどくさくなってスーツにしたので時間が余ってしまったのだ。料金を払ったら、ガイドブックに載っていた料金の2/3くらい。オフシーズンからか、結婚式とセットのパック料金のようなものがあったのだろうか、豪華な部屋といい二重に得してしまった。
「次に来ることがあったら、またこのホテルにしよう」
と、夫が私の「ベッドの上あたりに知らないおばあさんがじっと座っている夢を見た」なんて言っていることもすっかり忘れて、脳天気に考える私だった。
一階のレストランは、ランチタイムでコーヒーだけのオーダーはできなかったため、ラウンジで待つことしばし、ちょうど大安で結婚式が何組もあり、黒のスーツやら留め袖やらのお客に混ざって、向こうから豪華な振り袖の女性がかけてくる。よく見ると今回の花嫁側招待客の一人でゆかさまと姉妹とも噂されている瀧川さんである(チャイナドレスは禁止されたらしい)。クロークに荷物を預けてきた彼女と合流し、私たちも荷物を預けて受付を済ませ3階の控室に入った。
控室で飲み物をもらって待っていると、ようやく陰山隊員がやってきた。昨日4次会まで行ったはずだが、二日酔いでげっそりしている。私たちは3次会で帰って賢明だったようだ。
受付でもらった席次表をみると、我々四人は一番前のテーブルになっている。前の三つのテーブルは、真ん中が新郎新婦の職場関係の人や新郎の歯学部時代の友人、新郎側のテーブルは友人(おそらくSF者とゲーマー)で固め、新婦側は友人と親戚という配置である(そういえば新郎側の受付は人外協だったらしい)。
実は数日前にゆかさまから電話で『SF』のことはくれぐれも口にしないでくれと念をおされていたのだが、スピーチをする瀧川さんも同じだったことがここで判明した。エスエフとかアニメとか○○コンとか一切抜きでスピーチをしなくてはならないとのこと。ぎんえい(提督は銀英伝関係の人である)もいけないらしい。
「そうすると、知り合った理由が話せないのよねえ」
と瀧川さんも苦笑い。花婿側の招待客である吉岡平、井上祐美子、狩野あざみの三氏にその話をしたら、うけていた。ちなみに席次表には三氏の肩書きはなしで、『新郎の友人』とのみ書かれていた。
披露宴の少し前に、嬉しいやら照れくさいやらという表情の白無垢のゆかさまとにやけた花婿の写真をとっているうちに時間になった。
結婚披露宴が始まった
相変わらずにやけた花婿と、色打ち掛けのきれいな花嫁を前にして、まずはお決まりの仲人の挨拶。新郎新婦は『趣味の読書の会』を通じて12年前に知り合ったそうだ。
ま、嘘じゃないよね。次はそれぞれの上司の挨拶。これも普通の挨拶だった。
いよいよ宴会が始まると花嫁はお色直しに出かけていった。ようやく余裕が出来て辺りを見回す。新婦のお姉さんとそのお嬢さんが、後ろ姿がゆかさまそっくりで、
「きれいなのは家系だったのか」
とみんな納得。やがて新郎新婦の両親がお酒をつぎに回ってこられたが、結婚前から和田家に於いて『ゆかちゃんのお茶のお友達』の役割をふられていた私は、『エスエフ』という言葉を口にせずに済むように必死にイメージを守り続けた。一番危なかったのはゆかさまのお姉さんがお酒をつぎに来られたときで、そのものズバリ「どういう関係のお友達?」と聞かれてしまった。みな無難に誤魔化したが、一番言い訳の出来ない陰山隊員は、幸いにもビール瓶を抱えて花婿のところに行っていたので危機を逃れた。
さて、いよいよウエディングドレスの花嫁がタキシードの花婿にエスコートされて再入場し、友人たちのスピーチが始まった。花婿の大学時代の友人の挨拶で「大変な読書家で」とか「いつも休み時間に本を」とかの言葉が出る度に、四人で下を向いてクスクス。おそらく花婿の友人たちのテーブルでも同じだったのではないかと思う。
二度目のお色直しは明るいグリーンのドレス。新婦の入場を待ってまた友人のスピーチが始まった。「3年前に沖縄で彼女を紹介され…」『沖縄』がうけて、またみんなでクスクス。親戚のかたと同じテーブルというのがつらい。瀧川さんのスピーチの番になったが、エスエフの「エ」の字も出さずに、ゆかさまお得意のケーキ作りやハーブの話で無難にスピーチを乗り切った。
花婿の友人達の合唱で余興が終わり、披露宴もやがてお開きになったが、みな「共通の趣味」とか「読書」とかは言うものの、『趣味』や『読書』の中身については最後まで一言も触れずじまい。ストレスが溜まること溜まること。陰山隊員など「誰かSFって言ってくれ〜」とじりじりしていた。ひやりとしたのは、私の左隣の席だった花嫁の叔父さまに「新婚旅行は何処に行くんですかいの?」と、聞かれたときで
「とりあえず、高松にうどんを食べに行くそうです」
「いや、ちゃんとした新婚旅行は?」
「ああ、それでしたら夏にアメリカ東海岸に行くと聞いています。まあ、彼の方も仕事をお休みしやすい時期があるでしょうし…」
「そうよのう。仕事の都合があるけえのう」
もちろん、間違っても『ワールドコン』などと口走りはしなかったが、どぎまぎしてしまった。
一見ごくごく普通の披露宴であったが、なかなかスリリングで楽しませてもらった。(披露宴の後で目立たぬようにこっそりと井上裕美子さんのサインもいただけたし、近年稀に見るいい結婚式であったと思う(^^;(^^;(^^;
披露宴の後、着替えてロビーに出てきたゆかさまを掴まえて、無事[でいぶ]の伝言を伝えタクシーで名古屋駅に急いだ(返事はもちろんOKだよ、でいぶ)。新幹線の時間まで30分くらいしか無かったので、お店の人に無理を言って大急ぎで味噌煮込みうどんを食べさせてもらった。陰山隊員によれば、うどんは熱いので、土鍋の蓋に一旦うどんを出して少し冷まして食べるのだそうだ。はじめは冗談かと思ったら、他のお客もやっている。そのために土鍋の蓋に蒸気抜きの穴がないのだそうだ。うーん、名古屋って奥が深いかも。
大急ぎでうどんを食べて(陰山隊員のおごりだった)、大阪に帰る瀧川さんも一緒に新幹線に駆け込んだ。『ゆかさまーコン』の時はもっとゆっくり味わって味噌煮込みうどんを食べようっと。
以上、人外協名古屋例会及び【ゆかさま】結婚披露宴レポートでした。
帰りの新幹線の中でさすがに疲れてぼんやりしながら、
「これで人外協の山口支部長もいなくなったねえ」
と、夫としみじみ話しました。そういえば、広島支部長の【お局様】も去年の暮れの人外協名簿には名前がなかったし、
「仕方ないから、いっかい広島・山口合同例会でもやるか」ということになりました。何とか今年中に実現したいと思っています。