ツアコンレポート

当麻[隊長兼ガメラ]充弘

11月7日。

 名古屋組や隊員外の人達との神戸観光を終え、水玉模様の路地を通り抜けて、「ツアCON−1」の会場「清月荘」に入った私の見たものは、阪本夫妻を背中に乗せて火を吹いている自分の似顔絵であった。「わたしは肖像権を主張するぞぉ−−」などと叫びながら四階の大広間へ。日本各地から二人を祝いに来た参加者(大袈裟?)は、すでに大半が集まっていた。あいさつを交わしながら、あちこちを廻っているうちに、私は控え室に呼ばれ、隊長襲名披露のために高橋[お囃子部員]隊員に袴姿に着替えさせられた。同じ控え室で白のタキシードに着替えた阪本さんと、すでにドレスを着ていた阪本夫人(この時点では楠本さん、が正しい)が呼ばれ、オープニングが始まった。
 オープニングの間、袴姿となり、控え室で待機させられていた私は何が起こっていたのか関知していない。聞くところによると、ゲストの甲州先生、堀先生のあいさつの後、おふた方に立会人となってもらって、結婚届を作成していたらしいが。控え室では、酒を飲んでいる気配をかぎつけた私が「酒〜〜」と叫び、スタッフの柏谷[King of Britain]隊員に日本酒を取ってきてもらっていた。出番を待っていると落合[MSG]隊員がやってきた。
「隊長襲名の時に、異議申し立てをする予定なんですが、ネタを考えてこなかったんです。」
 二人でその場でネタあわせをして、ねるとん式で阪本さんの判断を仰ぐ、という方式にすることにした。
 いよいよお呼びがかかって、私が大広間に入場するとすぐに隊長襲名の動議がかかり、落合隊員が、
「ちょっと待ってください!」
と叫びながら入ってきた。しどろもどろになりながらも異議を申し立てて、ネタあわせ通りに阪本さんに判断を任せることとなった。阪本さんは二人を後ろ向かせ、私に羽織を着せ、落合隊員に自分のシルクハットを被せた。
「当麻を二代目、MSGを三代目にする。」
 MSGの「だまされた〜〜」の叫び声の中、この決定は参加者の承認を受け、可決された。
 隊長襲名披露が無事に(?)終わり、その後は通常の企画が行われた。企画は「人外協における結婚の傾向と対策」「歯の浮くような恥ずかしい会話笑ったら負けゲーム」「落語の落ち当てクイズ」「超科学講義および演習」というものであった。最初の企画は、既婚者の隊員にアンケートを書いてもらい、馴れ初めやら何やらに茶々をいれる、という企画だった。後の企画は、タイトルを読むだけで内容はなんとなくわかりそうなので、内容については省略します。
 企画も盛り上がってはいたが、企画とは関係なしに盛り上がっているグループもそこかしこにいた。企画が終わってからも宴会モードからは抜けず、みんなが就寝したのは三時ぐらいだったと思う。(真裏に警察の寮があって、あまり騒げないという話はどこに行ったんだろう)
 翌日は朝食とエンディングがあって、「ツアCON−1」は無事に終了した。
 スタッフの皆さん、おつかれさまでした。

ちなみに、ツアCON−2は離婚イベント、ツアCON−3は再婚イベントだそうです。(おいおい)


11月7日、神戸はラインの館

『阪本・楠本結婚披露パーティ』会場にて

大森[追っかけの梅]寿子

 阪本初代体長の写真を見た友人N曰く、
「性格悪そう……」
 それを聞いた友人U曰く、
「性格悪そう? 礼子にぴったりじゃない」

 本来なら会場の様子を報告するはずなんですが、こっちの方が会場の雰囲気が伝わるかと思い、私の友人挨拶の内容を書きつらねておきます。しょーもない内容です。すみません。

 えー、実は二回目なんです。同じカップルを前にして、同じような場所で、こういうことを言わせて頂くのは。お二人とも照れ屋なのか、最初の方はあまり口にしたがらないようですが。
 お二人の馴れ初めについては、私より詳しい人は多いと思いますし、正直私もよくは知らないんです。昨年一二月に、礼子さんから「私、今『雅哉さん』とお付き合いしているの」と一言言われただけですし、それ以上は尋ねてもはぐらかして教えてくれませんでした。
 確かに、かなり前から『礼子さん、まめにあちこちの人外協の例会に顔を出しているな』と思っていましたが、まさか例会出席にかこつけたデータだなんて思いもよりませんでした。この頃から、実は毎日のように長距離電話をしていたそうで、そこまで深い仲とは知っていれば、『けっ』を口にすることもなかったのです。
 現在ごく一部で『けっ』が使われていますが、自信を持って言います、「発信地は私です」。お二人のあまりの仲の深さにさんざん振り回された、私の魂の叫びだったのです。
 それと礼子さんにお願いです。礼子さん、九州の女性はとても奥ゆかしいのです。人前では手は握らない、腕も組まない、間違っても肩に手を回させるようなことはさせないのです。見ているこっちが恥ずかしい。せめて同郷の人間がいる間だけでも、ほんの少しそういうことを遠慮してもらえると、とてもありがたいのです。
 最後になりましたが、お二人の末長い幸福と平穏無事な家庭生活を願ってやみません。どうかお幸せに。

 実際には、神戸の坂道をロングタイトスカートと、七センチヒールで歩いて死にそうだったとか、ラインの館での出迎えになぜか隊長は花嫁以外の女性と並んでいたとか、ケーキカットを花嫁が一人でこなしたとか、いろいろあったパーティでしたが、なにより谷甲州先生と堀晃先生の挨拶がとても素敵でした。
 あーゆー場所では肩肘はんないのがやっぱ一番よね、ほんと。


ツアコン・1 レポートもどき

天羽[特殊解]麻衣子

「阪本隊長」と、もう呼べないのが少々不便な今日このごろですが、ご結婚おめでとーさんでございます。これからは、うちのガジラのように「サカモトチャン」(これは、サカモトのトの字をはっきりと発音しなければいけません)と呼び、奥さんのことは「礼子さん」と呼びたいと思います。
 11月7日、8日は、ツアコンだけでなく、結婚披露パーティーにまで参加させてもらって、本当に楽しかったです。なにしろ、妊娠出産以来、イベント関係にはとんとご無沙汰で、この前参加したのが、89年に生駒で開催された「春季甲州祭」なんですよねー。
 さて、結婚披露パーティーは、神戸は異人館通り「ラインの舘」での立食パーティーで、なんと司会は天ちゃんだったのダ。会社の先輩や上司の方まで来られるというのに、うちの天ちゃんなんかに司会を頼むとは、なんと無謀な……と思ったけど、なんとか無事に進行してやれやれでした。
 無謀と言えば2歳半のガジラをパーティーに連れ込んだ私も無謀と言えば無謀だったかもしれないけど、甲州さん他ご来賓のみなさんが、あたたかーく見守って下さったおかげで、これまた何事もなく済みました。みなさん、その節はどうもありがとうございました。
 そのあとパーティー会場を大急ぎでかたずけて、「ツアコン」にドドーッと雪崩込み。最年少参加者はガジラかと思いきや、黒松さんちの絵美ちゃんでした。まるまるとした、ラブリーな女の子だよーん。
 天ちゃんも久々のイベントにコーフンを隠せず、「落語クイズ」や「とっても恥かしい会話、笑ったら負けょゲーム」にも率先して参加してました。
 この「笑ったら負けょゲーム」というのが、男女ペアになって見つめ合いながら「何を見ているの?」「君の瞳に映る僕の顔」「どうして?」「この時の僕が一番輝いて見えるんだ」などという台本を演じるというもので、セリフのあとどれくらいの時間、笑わずに見つめ合えるか、を競うものでした。
 天ちゃんのお相手をして下さったのは、のぞみさんでしてが、天ちゃんの顔を見たら私だって笑うぞ。セリフ以前の問題だよなー。
 ちなみに、誰もがのけぞったセリフは
「おはよう。今朝の君は信じられないくらいかわいいよ、いとしい人。君の髪は注ぎたてのシャンパンの泡のようで、君の肌は熔けそうなバターにちょっぴり蜂蜜を混ぜたみたいだ。君の唇は男を誘う深いピンクで、僕はかみつきたくなるよ」というヤツでした。
 なんじゃ、これは……。
 その他、アンケート調査による「人外協における結婚の傾向と対策」とか、前野さんの「超科学講座」など、企画は宴会場の真ん中で密やかに進み、企画に参加する人、話し込む人、ただひたすら呑んで酔っぱらう人、宴会場をヤミクモに走り回る人(これはうちのガジラ)と、それぞれに夜はふけていくのでした。
 それにしても、私も天ちゃんも人の顔や名前を記憶するのがニガテなもので、参加者の名前と顔が一致しなくて難義しました。一応名札をつけてたけど、ハンドルネームだったりとかすると、ニフティに参加してない私はなおさら見当がつかず、内心「きみはだーれ、あなたはどなた?」と首をかしげておりました。
 ま、名前なんかわかんなくても、お話しできるんですけどね。ただ、もしかして、誰だかわからなくて失礼なこと言ったりしたかもしれないから、ここであやまっておきます。ごめんなさい。
 最後になりましたが、今回参加された方で、天羽孔明、麻衣子、ガジラのいずれかの写真を撮られた方がいらっしゃいましたら、焼き増ししてお送り下さい。写真代と送料は切手でお返したいとおもいます。よろしく。




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