SFクリスマス・レポート

当麻[ガメラ]充弘

 昭和63年12月24日〜25日、大阪は上六、吉野旅館において、SFクリスマスというイベントが行われました。このイベントにおいて、ユニコン2に続き、我が人外協は宴会を催しました。名付けて『人外宴PART II甲州こわい』(それにしても、つくづく落語ネタが好きな連中ですな)

 甲州先生も、都合がよければ来て下さるはずだったんですが、いかんせん、早川の次の原稿の仕事が入っているそうで、来て頂くことはできませんでした。このため、今回は甲州先生を質問ぜめにする企画もできず、馬鹿話をするだけの企画となってしまいました。
 そうは言っても、人外協の名が出る上に、春季甲州祭の宣伝活動も兼ねなければならないこの宴会、どうしても何か変わったことをする必要があります。

「ユニコン2の時は、かき氷に酒ぶっかけてたな」
「そしたら、ちょうどクリスマスやし、ケーキに酒ぶっかけよか、ついでに火も点けて」
というような訳で、今回の企画は、カステラに酒をぶっかけて、火を点けて、来て下さった方に振舞うことになりました。(ケーキは高いので、結局カステラに落ち着きました)

 午後5時、私は、阪本[隊長]、陰山[天保の大飢饉]の両氏と共に、買い出しから帰って来ました。ここで、新作・人外協トレーナーが出現。黒地に、木星をバックにして外惑星連合も今宵限りかと、無反動銃をかざして詠嘆するダンテ隊長が、どピンクで描かれている、陰山氏の力作でした。

 6時、企画開始。よく解らないオープニング映画、大プレゼント交換会、自己紹介大会等の企画が終り、人外宴は8時から始まりました。
 この間に用意をしていた阪本、陰山の両氏は、新たな問題を抱えていました。カステラにかけ火を点けるために買って来た、アルコール度75度の酒「ロンリコ」が、燃え過ぎるのです。「これで火災報知器が鳴ったらシャレにならんなぁ」などと言いながらも、そのまま強引に企画を押し進めてしまいました。

 人外宴に参加した隊員は、私、阪本・陰山氏の他に、中村[不明]氏、溝口[日本沈没]氏、中野[日本以外全部沈没]氏、前野[夫婦漫才]夫妻の計8名でした(全員がトレーナー着用した図はかなりの迫力でした)。それに対し、隊員以外の参加者の数は非常に多く、10畳の部屋が完全に埋まってしまいました。
SFクリスマス 酒と、あんこやシロップをかけた上に、火まで点けてしまうという極道なカステラがみんなに配られ、陰山氏の挨拶(甲州祭の説明)、阪本隊長の乾杯の音頭が終り、後はもう馬鹿騒ぎあるのみ、という感じと相成りました。
 日本酒やワイン、ウィスキーが次々と消費されていく間に、何を話していたかはよく覚えていません。やたら替え歌やコミックソング(それと、次の日まで後を引いた溝口氏のエンドレス「ラ・バンバ」)を歌っていたことと、ことある毎にみんなで万歳三唱をしていたことだけが記憶に残っています。
 酒がほとんどなくなり、大分みんなも落ち着いてきて、山口県からの参加者、和田由香様(そういえば、彼女の差入れの「ひよこまんじゅう」火を点けて「焼き鳥!」というのもやったような……つるかめつるかめ)による「由香様クイズ」をしていた頃に、隣の部屋から、「コミックソングの部屋始めるよ〜」の声がかかり、人外宴は爆裂したのでした。

 11時、岩瀬[従軍魔法使い]氏が到着した頃、なぜか人外宴は奇跡的な復活を遂げましたが、それも束の間、人外協の隊員の大部分はコミソンの部屋に再び流れていきました。

 これだけ騒ぐとさすがにストレスは発散しましたが、おかげで喉をやられ、年明けまで風邪が直りませんでした。みなさんはどうだったでしょうか。




●活動事例に戻る