編集後記
(30周年を迎えられましたね、おめでとうございます編)

中矢[酔ってないときは、海月の宇海]陽子

 ジャジャーン!
 今年こそなんと、谷甲州先生の作家生活30周年でございます!
 おめでとうございまーす!!パチパチパチ。
 天が我らに谷甲州作品を与えたもうてから今度こそ30年もの月日が流れたのです。そしてこの「こうしゅうえいせい」も第21号。こんな記念すべき号の編集後記を連続で書く機会を頂き、感動のあまり、いや〜んなかったことにして〜と涙がこぼれそうになっております。

 なんて書くと、一見まるで昨年間違って書いてしまったように思われるかもしれませんが、そうではありません。これは、谷甲州先生が30周年を迎えられる瞬間を「編集後記(30周年を迎えられますね、おめでとうございます編)」と「編集後記(30周年を迎えられましたね、おめでとうございます編)」でサンドイッチしてくるみこんでお祝いするべく計算された2年がかりの遠大な計画だったのです。決して、一昨年に第一回奇想天外新人賞に入選してデビューされた新井素子先生の作家生活30周年のお祝いをしたので、次は第二回奇想天外新人賞に入選してデビューされた谷甲州先生の作家生活30周年のお祝いよねなんて単純な勘違いをしたわけではありません。新井素子先生のデビュー号が2月号で12月発売、谷甲州先生のデビュー号が3月号で1月発売で、実質は1年と1ヶ月の差だけど年にすると2年違うことになるっていうことを考えていなかったわけでもありません。これはあくまでも、前から後ろからお祝いしまくろう計画の一環なのです。ほら、30年の経歴を重ねてこられた谷甲州先生のためにも、おかげさまで数々の作品を楽しむことができる我々のためにも、心の底からお祝いしたい、その情熱の現われなのです!
 とはいえ、30周年はあくまで通過点の一つ。これからのますますのご活躍をよろしくお願いいたします。

 今年の「こうしゅうえいせい」もやっぱり例年にない原稿の集まり具合で、編集現場では「これは日本語か?!」とか「ecoの時代だ!無駄な文章はリサイクルにまわせ!」とか叫びが飛び交いつつの作業になっております。が、精鋭編集員たちが今年も戦い抜き、勝利すること疑う余地もありません。

 というわけで、今年も皆様のお手元に青年人外協力隊会誌「こうしゅうえいせい味噌」を無事お届けいたします(きっと)。




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