編集後記を頼まれてしまった。う〜ん、編集後記というのは外部に依頼するものであったのか。編集後記といっても、私は未だかつて(おそらく将来も)「こうしゅうえいせい」の編集をしたことがないので、編集に関係のあることは書けません。
前号、今号と里山を歩く「趣味」について原稿を書きました。そこで最近里山で私を襲った恐怖について書いて、お茶を濁そうと思います。
先日、南紀の里山に城跡を見に行った時のことです。藪の斜面を滑ったり転んだりして半日過ごし、家に帰りました。その日風呂に入ろうとすると、お尻に痛みが。見てみると、血豆が出来ています。ずいぶん転んだりしたからなあ、でもこんなとこに血豆なんかできるか? と思いつつ、さわると痛いのでなるたけ触らないようにしてお風呂に入ってその日は寝たのです。
翌日、医者の友人に見せると、「こういう血豆は火で炙った爪切りでプチンと切るのだ」と言われましたが、それはあまりに痛そうなので、糸で縛って取ることにしました。風呂から上がって血豆の根元のとこを糸で縛り、ギュっとしめると割とあっけなくとれたのです。そのときです、恐怖が私を襲ったのは!
とれた血豆を何気なく見たとたん、そこから触覚と8本の脚がああああ! そう、血豆だと私(と友人の医者)が思い、熱い風呂の湯にも石鹸の泡にも耐えていたソレは、体長5ミリほどのヤマダニだったのです!!! しかもまだ生きてる〜!
いやあ、さすがの私も貧血を起こしそうになりましたよ。みなさんも里山歩きには気を付けてくださいね。
えっ、そのヤマダニはどうしたか?
実は(アルコール漬けの標本となって)まだ私の机の上にいるのです。