リレー小説 『少年雪風』
昔々あるところに、正直者で働き者の[雪風]という少年がいました。ある日、イベントの青写真を読みながら、湖のほとりを歩いているとつまづいてこけてしまいました。
あわれ、雪風少年の青写真は、湖中へ、
すると湖の中から、イベントの神様が現われました。
「さあ、どちらを落したのだ?」
イベントの神様がせまります。
雪風少年は、とても青写真だと言えずにくちごもります。神様は短気でありました。
「おまえは何をやっているー。
のたのたしているなら私によこしなさい。」
「おまえはわたしの手伝いをするのだ。」
雪風少年は、一すじの光をその言葉にみいだしました。
「あの、ぼくが落したのは青写真なんです。それだけなんです。だから、その二つの企画ではありません。でも、今、企画がたりなくて、その企画を僕に下さいませんか? どちらか一方でもかまいませんから。お願いします。お願いします。当然あなたが主催者でぼくが使いぱしりでいいんです。」
と、まくしたてました。
そうすると、神様が「よぉーっし」といって、自分でバリバリ企画を運営し始めました。雪風少年は、わたわたと使いっぱをしていましたが、いかんせん、リードするのは神様です。とてもスピードが追いつきません。一日一キロはあたりませ、どんどん体重もおちこんでゆきます。友人は、「お前このごろいきいきしているなー」と、言ってくれますが、しかし、目の下にはくまはきっきり、ふわふわと雲の上を歩いているような気さえします。
「もう体がもちません〜」と泣言を言いますが神様はききません。
「まだそんなことをこぼす体力があるのか! よし、もう3割仕事を増やしてくれよう。」
ああ、雪風少年に明日はあるのか!
企画当日です。
なんとかこぎつけたものの、雪風少年は、もうすでに限界でした。なんとかお客さまに失礼の内ように給仕(スタッフ)をつとめますが、心のある人には、わかってしまう。シチューのなかに、お玉は落すは、お皿は落すは。
でも、雪風少年はがんばりました。とりあえず、最後までつとめたのです。これはすごい精神力といえましょう。(本当は、ふらふらしていただけ。最後まで起きていただkrともいう。)
雪風少年はやりました。そしてすべての企画が終わったときに思ったのでした。
「ああこれで、ぼくもイベンターの仲間入りだ。内&裕先生見ていて下さい。A級イベンターをぼくは目指します。」
彼は、たそがれに光る一番星にちかったのでした。
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