HARAKIRI IN SPACE

花原[まちゅあ]和之

  「Acta Astronautica」という宇宙工学関係のジャーナルに、「HARAKIRI IN SPACE」という記事が載っていました。「何ちゅうタイトルや」と思って中身を読んでみると、なんのことはない、「欧州の宇宙計画は間違った方向に進んでいる(HERMESの話を引用)…次は Ariane 5 に移行して Ariane 4 は無くすというけど、いったい誰が責任を取る(ハラキリをする)というのだ?」 というような内容でした。
 そっか…ハラキリというのはこんな世界でも使われる言葉になったのか…というのを思ったのですが、それはさておき、タイトル通りに「宇宙における切腹」ということについて考えると、なかなかにすごいものがあります。
 もちろん、予圧区画であれば、せいぜい(?)飛び出す血液が水玉を作って、落ちることなくどこまでも飛んでゆくくらいで、そんなに地球上と違いはないでしょうが(!)、宇宙空間で、宇宙服の上から腹を切る…となると、たぶん、圧力差で内蔵が飛び出したりして、それはそれは凄絶なものとなるでしょう。…書いていて気持がわるくなってきたのでこれで止めます。
 しかし、妙な日本語ばかりがポピュラーになってゆく(HARAKIRI, KARAOKE,KARO-SHI, JUKU-SCHOOL, NINJA, etc.)と思うのは私だけでしょうか。



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