私は無敵の若葉マークさ

「最後の戦闘航海」に登場した
軍医ハスベル中尉の生まれた年を教えてください。

歴史で年号を覚えるのが苦手な 池田[航空宇宙軍医科学校司書]明子

池田[航空宇宙軍医科学校司書]明子さま。

 手記を残した時点、すなわち外惑星動乱終結の時点での、ハスベル医師の年齢について、考えます。まず、彼は軍医学校を出たあと、ヒマリアに転出するまで別の部隊(ノヴァク医師と同じ)に所属していた、という記述があります(P.119)ので、若く見積もっても二十五歳程度か、と思われます。ここらへんは、軍医学校が何年制かによって変わりますが。
 一方、 P.274 には、中尉という階級からして、彼の年齢はせいぜい三十歳までだろう、という記述もあります。
 外惑星動乱終結は(勃発もだが)、二〇九九年ですから、ハスベル医師の生まれた年は二〇六九年から、二〇七四年の間と考えれば、だいたいは正しいと思います。どちらというと二〇六九年に近いのかな。残した手記の冷静な記述は、経験のとぼしい若造が書けたとは思えないものだったらしいから。

当麻[隊長兼ガメラ兼人名録担当]充弘

 

「模範的な人外協隊員」

 ども、初めまして。四月に入隊したばっかりの、平野[東京忍者]晃一です。
 寒い越後国でひとり寂しく甲州ファンをやってるのでございますが、ファンジン活動なぞしたことないので、いまいち人外協の隊員として何をしていいかわかりません。どうしたら、
  「模範的な人外協隊員」
と言えるような存在になれるのでせうか?(EX.腕相撲で谷甲州氏に勝つとか……)
 人生経験豊かな諸先輩方の意見を求めます。

若葉マークへのお答え −平野[東京忍者]晃一隊員へ−

阪本[初代隊長]雅哉 *1

 ここで目指すのが「模範的な谷甲州のファン」であるならば、まっとうな答えもあるかもしれませんが、目指すものが「模範的な人外協隊員」になりたいのであれば少し違った答えが必要になります。

 模範的な人外協隊員とは何かを考えるにはまず、模範的な人外協とはなにかを定義しなければいけません。しかし人外協の活動でなにが正しく、何が誤っているかについては誰も定説を持っていません。実際のところ何もしない仮想隊員は別としてなんらかの形で活動に参加していればいずれ自らの判断にもとずいて、自分が模範的だと思えて来るものです。
 思い付く例をあげておきますので、判断の基礎にでもしてみてください。

  1. 谷甲州のファンであること。
  2. 1を満たすためにはやはり手に入る作品は読んでいなくっちゃいけないかもしれない。読もうとしてるのでも良いかも。*2
  3. 宴会に参加する場合も多いので酒は強い方が望ましい。*3
  4. こうしゅうえいせい、甲州画報にきちんと原稿を書く。とくにまとまらなくてもなにか有ったら、編集長に連絡してみるといいかも。*4
  5. 皆に受ける芸があると好かれる。
  6. 会費は遅れずにきちんと払う。
  7. 住所などに変更があれば速やかに連絡する、郵便局に転居届けを出しておくのが望ましい。
  8. 女性には迷惑をかけないこと。
  9. 最後に決して新潟に支部を作ろうとしてはいけません*5、よって貴方はいまや日本各地に勢力を伸ばし始めている長崎支部預かりになりました。*6

編集による蛇足注
*1初代隊長の役職名は正式に決まってなかったような気がする。
 「先代」「ご隠居」等の案もあったようですが、最近は[初代]が定着しつつあるよーな。
*2作家本人のファン、という人も少なからずいます(^^)
*3もちろん例外も。広島支部は下戸集団です。しかしノリが変わらんというのがコワい。
 素面でも酔える人間のそこらじゅうに多いこと多いこと^_^;^_^;^_^;
*4そーですなお、アンケートの文面は平野さんには届いてなかったみたいですね。
 ごめんなさい。
*5その理由は歴史の闇に閉ざされているのですが、
 噂では某甲州組との日本分割占領に関する密約があった、とのことです。
*6東京にも大阪にも侵略拠点があるとのことですがその実態は……ぎゃあああああ、

みなさん、どうもありがとうございました。

 甲州先生をはじめ、阪本[初代隊長]さんなどなど拙者の質問に答えてくださった方々、どうもありがとうございました。
 現在の身分は受験生という奴でして、第60号の甲州画報が来たときはちょうど中間テストの真っ最中だったんですね。というわけで、書きたくても書けない状態だったんです(言い訳か?)。編集さん、勘弁してくださいませ。志望は関西の某私大なんで、来年には大阪例会に顔を出すかもしれません。しかしなんだな、新潟出身の長崎支部預かりの身で大阪例会に出席するというのも……。
 ちょっと関係ないかもしれないが、中野[日本以外全部沈没]さんのエッセイにあった『登山に国体のようにむりやりルールをこじつけるのは笑止千万』には、全面的に賛成。自分には正規の登山部員ではなくちょくちょくと顔を出す程度だったのですが、荷物の重量とか縦走の所要時間なんぞ測っても、なにも面白くなかったぞ。まぁ、千メートルくらいの山でへばっているような奴の意見ですが。
 ではではみなさん。これからもよろしく。

平野[東京忍者]晃一

 

外惑星に『紙』はあったでしょうか?

池田[航空宇宙軍医科学校図書館司書]明子

 役職名のせい……というわけでもないですが、気になってしかたのない疑問があります。
 第一次外惑星動乱の頃というのは、カリストやガニメデでは、紙はどのくらい、どんな風につかわれているのでしょうか?
 「仮装巡洋艦バシリスク」では、《不透明処理をしたプラスチックフィルムにペンで書き込んだノート》(ヘルナー中佐の手記)が登場しますし、作品の語り手が、2250年ですら、「今でもノートにペンでかく方法は根強い人気を保っている」と書いてますから、存在はするようですが……
 図書館や学校の教科書はどうなんでしょう? フル・テキスト・ベースみたいなものを端末で読み出しながら勉強や読書をしたりしていたのでしょうか? 学術雑誌なんてのも紙では存在しなくなっているのでしょうか? 私としては、やはり本や雑誌、新聞という形態の紙の資料もけっこう、
生き残っているような気がするのですが……
 皆さんはどう思われるでしょう?
 御意見をお聞かせ下さい。




●戻る