連載第2回、今月は投稿要領のうち内容について……ですが、その前に、先月の内容の補足です。先月あれこれかいた投稿形式は、あくまで参考でして、紙面処理の形式をお知らせすることによって、投稿なさる方の便宜を図ろうというのがまず第一。そして、もしあまり手間がかからない立場の方なら……という前提で、メール投稿やディスク投稿が可能ならありがたい、とかいたわけです。
従って、投稿形式のタブーはありません。まず、お気軽に投稿ください。あまりに膨大な量だと(原稿用紙で百枚とか)10P以上の漫画とか)「こうしゅうえいせい」へ 、ということになるとは思いますけどね。
さて、投稿の内容ですが。無条件で掲載できない記事というのは、これはもう一般常識で、他人の中傷・ひとを傷つけるようなデマ等に限られるわけです。
問題はもう少し内容に踏み込んで考えた場合です。つまり、本紙の性格に鑑みて、ってえ奴ですが、これがけっこうむずかしい。いえ、むずかしいのは編集の立場なんですけどね。投稿はできるだけお気楽に、というのが現・の方針でして。
つまり、本紙はあくまで谷甲州のファンクラブの連絡紙なわけですので、基本的には隊の活動レポート(つまり宴会等のレポート)、隊員(会員)の近況レポート(個人的でも別に構いません。あまりに個人的な場合まずいかもしれませんが、編集はいただいた記事はあんまり考えずに掲載してしまってます)、完全ワガママ無法地帯「伝言板」(実はそーだったんですよ。伝言板についてはどれほど個人的なことでも構いません)そして谷甲州およびその作品に関したこと……ということになるわけですが。
この「関したこと」をどの程度広くとるかということを、私(編集)は、かなり広く解釈してきましたし、またそれが甲州画報の個性を形成してきたといえると思います。最終的にはこの点については、編集の独断にお任せ頂く(ただ判断に際してできるだけ周囲の人の意見はきくようにしるつもりですが)しかないと思います。
このあたりをどうしていくかについては、次代の編集長も自分なりの判断基準を設けていただかなくてはなりません。また、わたしの判断基準もまた、多くの方の意見を参考に、練直したいと思っています。
ご意見があれば、ぜひお聞かせ下さい。
掲載基準について重要なことがもう一つあります。既製の出版物からのコピーの掲載についてです。これは著作権を厳密にあてはめれば違法行為ですが、同人誌・同人連絡紙の場合、黙認されることが多いようです。このへんもきっと様々な意見がおありでしょうが、編集の基準は、
画報では……けっこう載せてしまうが、あくまでトピックとして扱う。文章記事は、できるだけ読みにくいように処理する。カットイラストについては既製出版物のものはつかわない。ただし今月のような図表等は使ってしまう。
こうしゅうえいせいでは……原則として、コピーをそのまま載せることはしない。ただ、図等でどうしても必要な場合は、参考資料を明記したうえで、トレースすることはある。
という風に、画報とえいせいでは別基準としています。これは、画報があくまで原則が会内配布物であるのに対し、「こうしゅうえいせい」は会員全員配布だけでなく、外販をも前提としているからです。
このへんについても、ご意見をぜひおきかせください。
この記事が書かれたのは1993年です。投稿要綱などは現在では大きく変化しています。