えー、突然ですが、わたし、編集長を引退させて頂きます :-)
いえ、すぐ来月からってわけでもないし来年からというのも……きっと……むつかしいような気がする……のですが。なにしろ人外協の編集長というのは隊長と違って結婚退職等々という明確な退職規定がないことですし:-) 、月刊紙及び年刊誌の編集発行は、人外協の公式活動の中心(会計支出のほとんど)をなすものですから、大げさにいえば人外協の存続、少なくともその性格の劇的な変化にもつながりかねないものだ……というのは、決して傲慢な認識ではないと思います :-)
ただ、人外協の長期的なビジョンからしても、特定個人に負担がかかりすぎるというのは良くないことだと思います。なによりわたし自身がそろそろシンドイなあ……という想いが強くなってしまっているのです……
で、かくのごとき書き出しとなったわけですが、なにしろ根がなし崩してきとーすちゃらか人間であるわたしのこと、編集作業を誰かに引継ぐとしても自分の普段やってるシゴト自体どんなものか明瞭に自覚していないというアリサマ。編集の合理化・分担化の努力は昨年来してきたつもりなのですが、どうしても目先のシゴトに追われて、明日の楽、次代への遺産づくりはえー加減の後回し、とナリガチでありました……
が、いつまでもそんなこっちゃあかん。『正くん』とダイコン6が終わった今、よーやくあれこれと本格的にいたします。とりあえず具体的に二つ。
☆編集作業の公開化と締切の変更
一つは、編集作業を大阪例会席上である程度やってしまおう、ということです。
これは単なる作業工程の分担だけでなく、編集のおシゴトの実態をより広く知ってもらうという意図も含まれています。そのために、シメキリがちょっと早くなります。
いや、これは正確な言い方ではない、かな? 投稿していただいた記事が画報に掲載されるまでの時間が、原則的にはより長くなる……ということなんですが、時間的に緊急性を帯びた記事は例外となりますから。つまり、伝言板は大阪例会では紙面構成しないということですね。同様に、大阪例会レポートも例外としておきます。(いうまでもないことでしょうが『こうしゅうでんわ』も勿論例外です)従って、大阪以外の例会レポートや、その他隊員による企画、イベントの参加記、旅行記等は、投稿いただいてから掲載まで少々時間がかかることが原則となります。だから伝言板以外で掲載に緊急性を要する記事は必ずその旨を明記してやって下さい。
まとめましょう。
シメキリが従来通り(第一日曜)なのは、伝言板と大阪例会レポート。(2,3日遅れても掲載できる場合が多いですが、編集の事情でできない場合もあります。第一日曜までに貰えれば必ず掲載します)シメキリに間に合わないけれど緊急にどうしても広報が必要になった場合は、別紙をつくって対応します。
それ以外の記事については、原則として発行月の一ケ月前の第二日曜というのを原則的なシメキリとします。ただ、紙面の都合上、さらに翌月回しとする場合もあります。逆に、多少の遅れなら事前に連絡さえあればなんとかできる場合もあります。
もう一つは、投稿要領について、画報を借りて詳述してみます。
投稿要領の詳述というのは、一つには編集作業を楽にするため:-) ということもあるのですが、もう一つは必ずしも常連隊員でない、より広い隊員に投稿してもらいやすくするためでもあります :-) 特にダイコンで新入なさった隊員の方は、そういう点まったく見当がつかないと思います……なお、この投稿要領は、あくまでわたしの基準でつくっているものですから、編集が代替りすることになれば、当然新編集長の新たな方針がだされることでせう :-) 未来の編集長に対して参考になればうれしいけど、拘束性のあるものでは決してないからね。
投稿要領については形式的なものと内容的な……すなわちわたしの編集方針にあたるものがありますが、今回は形式的なもののみに絞ります。内容的なものについては来月にかくつもりです。
イラスト投稿の形式
☆縮小比率
特に大型イラストの場合、まず意識していただきたいのは、画報やこうしゅうえいせいの版下は、紙面より大きいということです。だから、元原稿から若干縮小されて掲載されるのが原則です。(書き文字が読みにくくなる等の理由でそうしない場合もあるのですが、その場合でも結果的に拡大コピーにはならないようにします。無神経に拡大してしまって描き手さんから苦情が出たことがあったので……)
紙面の縮小率は、A4→B5(よりちょっとだけきつ目) です。同人系の方は漫画の投稿サイズ、といった方がピンとくるでしょう。
☆カットの使い方
カット投稿(小さめのイラスト)については、紙面処理に希望がある方は必ずその旨を描いて下さい。文章原稿の空きカットに使わせてもらう場合が多いのですが、どんな記事と組合せるか、あるいは適当に(紙面自体の縮小率以上に)縮小して使うなど、特定の希望がなければ・が勝手に決めてしまいますので……
☆ペンネーム・表題
また、掲載に際しては、描いてくれた方の名前を必ずどこかに表示するようにしていますが、その際に希望する筆名があればそれも書添えて下さい。それがない場合は、本名と役職名をセットにして表示します。その際の役職名は、カットが小さい場合などは長い役職名をそのまま載せるとちょっとみぐるしくなるので、略して掲載してしまう場合もあります。絶対略して欲しくない!とかこんな略しかたはイヤ!というのがある方は、これも必ず明記してやってください。
最後に、表題です。別に(表紙以外は)表題などいらないのですが、全作品を通読している隊員ばかりではないので、キャラクター名等はかいていただいた方がありがたいです。描き文字をそのまま載せられればそれですむのですけど。
文章原稿の形式
☆紙面字数など
文章原稿についてまず意識していただいた方が良さそうなことは、紙面の文字数です。現在、わたしは画報では 37字×31行 を一段として、二段組とする紙面構成を原則にしています。(こうしゅうえいせいでは字・行とももう少し少なくしています)紙面構成の要求上、この数値は若干変える場合がありますが、目安はこれでいいでしょう。すると、1頁は、タイトルもカットもない場合、2294字となります。タイトル等考えると、四百字詰め原稿用紙5枚分といえそうです。
記事自体の分量については特に制限がありませんが、ただ、画報については、読者の読みやすさや紙面バランスからすると、4ページを越えるときついですね。それ以上は分載していただくでしょう。また、単に見やすさという点からすると、見開き2頁以内に納めるのがベターでしょうが、あまりこだわる必要はありません。
☆投稿方法
投稿媒体ですが、手書き原稿については特に何もありません。読めれば :-)
パソコン通信、特にNIFTYに加入しておらる方は、メールで投稿してやってください。送る側も編集側もこれが一番楽です:-) ただ、文字飾り等に指定があれば特に別記してやってください。また、縦書きを原則としているので、^_^; (^^) (;_;) 等についてはなくなってしまうか横倒しになると覚悟して下さい。時々一字ずつ切抜いて横倒しにしていますが、あれはとってもメンドーです……あんまりしたくありません。数式等、横書きでないとまずいものがある場合は、その部分だけかまたはその記事のみ横書きにしますので、もし希望が在ればお知らせ下さい。
NIFTYに加入してはいないがワープロまたはパソコンのワープロソフトで文章を書く場合は、特に長文の場合、編集側としてはディスクで投稿していただければ楽な場合が多いです :-) ただ、プリントアウトをただ送るのに比べて、面倒も郵送費も余分にかかりますし、特に3.5インチの場合は・の機械では直接読めないので、短い記事の場合、プリントアウトで充分です :-)
☆ディスク投稿について
編集のハードはPC9801−VM、ソフトは通常は新松を使っていますが一太郎もバージョン3までならあります。従って、新松と一太郎バージョン1,2,3以外のソフトの場合、文字飾りや倍角指定等は読めません。だから、プリントアウトを1枚添えていただいた方がなにかと好都合です。
また、ファイルを保存する際に保存方法に選択メニューがある場合は、「テキストファイル」という形で保存してください。わたし又は手伝ってくれるMSG氏は、MS−DOSという形でなら文書を読み取ることができるのですが、テキストファイルというのがMS−DOSによるファイルなのです。ソフトによっては、(旧タイプのオアシスや一太郎の新しいヴァージョンなど)MS−DOSファイルが自動的にはつくられないものもありますから……
また、3・5インチディスクは・のハードでは読み込めませんので、この点は落合[MSG]哲也氏に支援していただくことになっています。
3・5インチディスクによる投稿の宛先左記となるわけです。
最後に、ディスク郵送の要領ですが、要するに折れ曲らなければいいのです。
3・5インチなどは割に堅いので、段ボールなどを1枚添えてやるだけでよいようです。5インチは剛性に乏しいので、段ボールなどで裏表と挿んでやる必要があるでしょう。もちろん、プラケースに入れてやるなら、それで十二分です。
本当に最後に、もう一つだけ。いただいた原稿は、文章・写真・イラスト・フロッピーディスクを問わず、ご要望があれば画報発行後に返送させていただきます。ただ、特にご希望が無い場合は返送しておりません。原稿はずうっと(昔から)保存してありますので、返却希望の場合、どうかご遠慮なく申し出てください。
ううむ。ちょっと詳しく書こうとすると膨大な量になってしまうものですね……この長ったらしい文章を最後まで読んでくださった方、どうか明日の『甲州画報』を支えていってください。お願いいたします……
この記事が書かれたのは1993年です。投稿要綱などは現在では大きく変化しています。