惟神つうしん

石飛卓美

 前略
 毎日シイタケの栽培に追われて、忙しいのなんのって。まだまだこれから植園(伐った木にシイタケの種を植えつける)をせにゃならん。よーするに肉体労働であるが、こんな時季に二十枚のショートショートを書けと言ってきた(実業之日本社、週間小説誌)。まだなーんにも考えていない.肉体労働と頭脳労働が見事に両立した時期もあったのだが、歳のせいであろうか?この頃はホルモン・バランスが悪い。
 四月に新刊が出る。あっ、もう出ているか。惟神伝(かんながらでん)乱雲之巻(大陸ノベルズ)だ。自分で言うのもナンだが、編集部も文句なしの傑作である。この前、横田順彌さんが我が家へ一泊された.島根県仁摩町にあるサンド・ミュージアムのシンポジュームに出生されたあと、我が家でファンも集まっての宴会をやったのだ。
 酒を呑んでいたのはボクだけだったが、春の山菜料理をドッとふるまい、ヨコジュンさんはよろこんでおられた。とってもイイ人である。貴重な話もうかがったし、一緒に出雲大社に参拝もした。
 話は変わるが、どうやら11月に雲魂(ウンコン)が久しぶりに開催されるらしい。
 ゲストの豪華さは言うに及ばす、おしつけがましい企画などなくて、ただひたすら参加者が自分本位で楽しむというウンコンが帰ってくるらしい。まぁ、気のきいた企画を複数創るノーあるスタッフがいるわけでもない。ホントにやるのかいな?
 また、おそらく横断幕を持って出雲大社をねり歩き、ヒンシュクを買うことだろう。
 甲州センセ、アン愛情を出すそうなのでしめきりを無視して参加してやってください。
 なお、翌朝我が家に宿泊できるキャパシティは三十名です。それ以上は廊下とか納屋とか土間とか犬小屋とか庭とか土蔵とか裏とかの、家畜人扱いになります。強制労度させられる場合もあるでしょう。
 それではこのへんで−
 これからイキオイでスポニチの連載(木曜日)をまとめてヤッつけるゾ!
 酒のせいか元気が出てきた。
 じゃァ、また。

花見する“桜花”乗組員と“寿”乗組員




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