たいへん遅くなってしまいましたが、「『こうしゅうえいせいさん』は間違っている」です。三二頁に帝国海軍が通商破壊作戦を知らないように書かれていますが、実際にはなかなか頑張っていました。WWII
では日本潜水艦は連合軍商船九十万総トンを沈めています。通商破壊の重要性を説く人だって何人もいました。もっとも石頭上層部のせいで本格的にはできなかったけれど。
通商破壊と言えばたいてい潜水艦の仕事ですが、もともと日本の潜水部隊は艦も編成も艦隊決戦向きにできており、戦前の軍事条約(日本いじめとも言う)以降は艦の不足を補うためにこの傾向は強まりました。これじゃ通商破壊はやりにくいわな(苦笑)
しかしっ、わが海軍には戦略兵器としての潜水艦〜海底空母イ・四〇〇型(航続距離/地球一周半以上)〜を建造するほど進んだ頭もあったのですよーっ。
あー第三九号の「異常な戦車」関係で一寸書いていたんだけど、甲州先生に先を越されてしまった(曲射砲で榴弾を発射する自走砲は,施設攻撃や面制圧は特異だけど対戦車戦闘では全然ペケではないでしょうか…みたいな事を考えていた)。
&、第四〇号の『こうしゅうでんわ』の「突撃砲は代用戦車なり」の補足説明を一席。細かい事を言うとー突撃砲ははじめは歩兵直協の火力支援車(一応は対戦車戦闘も考慮されている)で、だんだん代用戦車や移動対戦車砲台になっていった車種であります。んで、「俺は戦車キラーでいっ」と主張している奴は駆逐戦車と呼ばれています。
参考までにWWII最高級の突撃/駆逐戦車、つまり甲州タンクのライバルを挙げるなら、ヤクトパンター(88mm砲)か、CY-100(10cm砲)が適当でしょう。強さの大まかな目安として…
1km 先の 装甲貫通力 |
初速 | 出力重量比 | 最高速度 | 装甲 | 全高 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ヤクトパンター | 193mm | 1130m/s | 15.2HP/t | 46km/h | 16〜18mm | 272cm |
CY−100 | 185mm | 1000m/s | 15.8HP/t | 48km/h | 20〜78mm | 225cm |
…… ってとこです。「ああっオチがないっ」
BGM/OK牧場の決闘