第32回日本SF大会 DAICON6


FCS同窓会

 最初、アメリカでのFCSの状況が大迫さんから報告されました。アメリカでのFCSFCS同窓会風景企画は学会発表や国連の会議と同様の形式のため、何も知らない学生が本当に国連は宇宙からの送信をキャッチしたと思い込んだというエピソードや、異世界構築企画であるCOTIの様子が紹介されました。それは82エリダニというGクラスの恒星TARAINSをまわる惑星EPONAの生物について考えるものです(EPONAプロジェクト:ニュースレターVol. 5から紹介開始)。

 

 その後、前回のハマコンでのFCS企画の話をしたのち、ほとんどの参加者がNIFTYサーブに加入している事実が判明した段階で、NIFTYサーブのFSF1(SFファンタジー グローバル館)のFCS会議室で行われていた異世界構築企画のことに話が移り、野中純さん制作になるインディ人(命名:ピックアップベア)の骨格と外見の立体モデルが公開されました。そのモデルをもとにして設定の突っ込んだ検討が行なわれました。

ピックアップベアモデル1 ピックアップベアモデル2 ピックアップベアモデル3


FCS即席ゲーム

 この企画ではゲストに橋本淳一郎氏、谷甲州氏、堀晃氏を迎え、異星人の設定を決め地球人とのファーストコンタクトを行ないますが、使える時間が1時間50分と短く、地球人側をスタッフの林譲治氏が担当し、設定も準備しておいたものを使うことで時間の短縮をはかりました。

ゲスト紹介

左から、司会のいろもの物理学者氏、ゲストの谷甲州氏、堀晃氏

[異星人の恒星を決める]

 司会者は、「恒星の分類ですがオー、ビーアファインガール、キスミーでこんだけあります」 と、ホワイトボードにOBAFGKMと書き、「まあ無難なのはGかKです。そらまあブラックホールをまわる惑星とかゆうのもありますが、そう言った人は責任とってくださいよ」と、爆笑をさそう中、Gに決定、具体的にはタウ・ケチを選びました。

[異星人の惑星を決める]

 惑星の候補には、

が、参加者から提案され、司会者の「責任とってくださいね」攻撃にもかかわらず、拍手で「昔からあったラーマ」に決定。先史文明が築いたコロニーに、その文明が滅びた後に別の知的生命が現れた、という設定です。
 司会者が「細かいことはナシ。はよ決めんと1時20分には地球人がやってきます!」(爆笑)ということで設定を急ぎます。

[異星人の設定を決める]

設定中風景

設定中風景

[地球人とのコンタクト]

 予定より5分遅れて、1時25分に地球人がやってきました。ファーストコンタクトの始まりです。地球人は母船をコロニーのそばにランデブーさせ、無人プローブを採光窓に接近させます。そして内部を観察するためにサーチライトで照らしたところ
「光に誘われて寄ってくる」「イカ釣り漁船か!」(大爆笑)
人間がなんとかして内部に入り、王様みたいな代表者と大勢の人民が待ちかまえるなか、発光信号をかわします。
「こう、スタジアムに並んでいっせいに発光する」
人間側が、相手の信号を模倣すると同時に解析作業を進めて、「未知との遭遇」よろしくファーストコンタクトは進行する予定ですが、ここで時間切れとなりました。

コンタクト中の地球人

タウ・ケチ人の正体にショックを受け困惑する地球人(林譲治氏:左)



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SF大会(SF1993)企画