CONTACT Japan 7 After Report
案内
21世紀も6%近くが経過し、またコンタクトの季節がやってきました。
CONTACT Japan 1から10年以上にわたって2年に一度開催してきた CONTACT Japan ですが、何度参加しても、楽しさと同時に自身の知識や想像力のなさを思い知らされてきました。
恒星間の距離の本当の遠さや、文明を持つ、知性があるというのはどういうことかなど、普段の生活で真剣に考えたり、細かく検討したことのない項目について議論することで、日常とは異なった楽しさを味わうことができることでしょう。CONTACT Japan 7では、いままでの異星人設定で一番弱かった、異星人の政治・文化的な側面についての設定を中心に行なう予定です。そのために今回は、惑星・恒星系や異星人の生物的な側面に関する設定などはあらかじめ運営側で用意しました。政治や文化に重点を置き、より深く議論できれば幸いです。
実は、異星人の生物的な側面と政治・文化的な側面は相互に関連しているのか、それとも生物設定を無視した単独での設定が可能なのかどうかを争点にスタッフの中で(若干二名の間ですが)大論争がありました。結局どちらも同じようなことしか言っていないと第三者に指摘されましたが。
また今まではコンタクトのシミュレーションが目的だったので、異星人設定は最後に「コンタクト」を行う、「コンタクト」することができるという前提が必要でした。
ですが、そのことが異星人設定を制約する結果になってしまっているのではないかと常々考えていました。そこでCONTACT Japan 7では、コンタクトにこだわることをやめて(もちろん、コンタクトできそうにない異星人を無理に考える必要はありませんが)自由に異星人の社会や文化、政治体制についてとことん設定を行います。
その結果コンタクトするのが非常に困難な、もしくは不可能な異星人になったとしても、そうした異星人とのコンタクトも一興です。今回は理化学研究所の岡ノ谷一夫さんに講演をして戴きます。岡ノ谷さんは動物の音声コミュニケーションの研究をなされています。特に小鳥の求愛ソングについての研究が有名で、小鳥の歌にも人間の言語に見られるような構造があることを発見されました。CONTACT Japanでは色々な方に講演をしていただきましたが、生物が専門の方の講演は初めてです。
我々のこれまでの企画では異星人の言語やコミュニケーションについて考えてきましたが、人間以外の動物の「言語」の研究や、人間の言語がどうやって発生したかの研究は、異星人の「言語」を検討するために役に立つでしょう。岡ノ谷さんはまさにその分野の専門家で、人間の言語の起源や、音楽と言語の関係、鳥以外の音声コミュニケーションについても様々な研究をされています。岡ノ谷さんの著書には『ことばの起源の人間原理』とか『音声学習の産声起源仮説』などの面白そうなキーワードがならんでいます。きっと興味深いお話が聞けるのではないでしょうか。では、当日会場にてお会いしましょう。お待ちしています。
CONTACT Japan 7実行委員長 阪本雅哉
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CONTACT Japan 7 参加要綱 |
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日時: |
11月3日(金) 13:00〜5日(日)13:00 | |
場所: |
石川島研修センター | |
申し込み: |
CONTACT Japan 7 参加申し込み | |
連絡先: |
コンタクトジャパン事務局 e-mail : contactj@tty.gr.jp |
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参加費用: |
28,000円 | |
定員: |
100名 | |
記載された内容は今後変更される可能性があります。 |