CONTACT Japan

Proceedings of CONTACT Japan 3 Vol.1
CONTACT Japan代表あいさつ

 セミが異常に多い夏に

  私が1990年の世界SF大会でこの《ファーストコンタクトシミュレーション(FCS)》と接近遭遇してから既に8年経過致しました。翌年の日本SF大会で始めて100人規模のFCSを実行しました。その後合宿方式の大会をCJ1(名古屋), CJ2(神戸)と行い今回はいよいよ第三回目のCJ3となったわけです。アメリカの様にCONTACTの大会を毎春開催するいうことはできませんが、日本SF大会で有志の自主企画として実行されているのは有意義なことです。CJ1は、とにもかくにも『ファーストコンタクト』をしようという意気込みでおこなわれ、強行に設定が進められたのも今となってはなつかしくさえあります。CJ2では、各分科会での進行と講師の講演というシンポジウム形式をとりました。ひとつの試みでもあったのですが賛否の分かれるところかもしれません。
 今回のCJ3では、CJ2のような講演はあまりありません。しかし「しんどかった」けれど「楽しかった」CJ1を拡張したような構成になっています。時間のかかる前半というか、異星世界構築の基本設定を著名なSF作家のポール・アンダースン氏にお願いしたのです。そうすれば参加者はかなりオイシイ後半の「知的生命と世界構築」そして最後の「ファーストコンタクト」を実行できることになるからです。もちろん対応する地球側グループの働きも非常に重要です。アンダースン氏とカレン夫人は長年の間アメリカ本家CONTACTの世界構築(ワールド・ビルド)を受け持っておられるので最適ですし、最近では『アシモフ・セミナー』という企画にも参加しておられます。CJ3の世界は既に設定が進行中です。同氏の快諾を得られた背後には,同じくSF作家であり宇宙物理学者のデイビッド・プリン博士の友情あふれるご協力があったことは特筆しておかねばなりません。他の恒星系の惑星の存在を裏付ける発表もありFCSの大会を行なうタイミシグは絶好の時となるでしょ う。是非参加して異星文明と地球人のファーストコンタクトを成功させましょう。
大迫公成

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