CONTACT Japan

CONTACT Japan 2 分科会2

「イルトコラン詳細史〜イルトコランが文明を持つまで〜」分科会

(分科会レポートは各分科会のリーダーおよび書記によって書かれています。)
はじめに
 CONTACT Japan 1にて創造された異星人である「イルトコラン」は3日間と言う限定された時間で出来うる限りの討義を重ねた中から誕生したものとして考えれば、非常に良く出来たものだと、今でも思っています。
 しかしながら、多くの設定されなかった(出来なかった)項目や疑問点が有ります。生物学的なもの、社会、文化、歴史、食性など表面的には設定されているのですが、時間の都合上奥深い部分の設定は放置されております。
 今回、CONTACT Japan 2 では、時間の都合上と、ファーストコンタクトを考えるに当たって、必要な知識や討議を、分科会形式で行うと言う事から、「イルトコラン」の詳細史をやってみたらどうだろうか、と言う意見から、今回の企画がスタートしました。
 企画時間の制限の中で行う事が出来る企画としてイルトコランが文明を持ちはじめた初期(人間で言えば旧石器時代ぐらい?)を時代設定として取り上げ、その時代にどの様な物を食べていたか、どの様な道具を使っていたかと行った形式で討議を進めて行きました。
 この様な企画の司会進行を行った事が初めての経験であり、準備不足な部分が多かったと後で感じましたが、おおむね企画としては成功したと思います。
 それは一緒に企画の進行を行っていだいた川合様と企画に参加していだだいた皆様のおかげと感謝しております。
 次に今回の企画の進行と話し合われた内容を記します。
1.イルトコランと言う異星生物の説明
 企画の内容が内容なのでイルトコランと言う生物についてある程度の知識を必要とするため、CONTACT Japan 1で設定された事について説明を行いました。
 設定の説明と言う物は相当時間がかかる物なのですが、説明にばかり時間を割く事は出来ないので手短に終らせました。
2.食性を考える
 生物の行動の目的として重要なものの一つに食という物があります。何を食べるかによって求める土地が変わって来ます。食によって文明の栄える土地と言う物がまったく異なった物になる事を考えイルトコランの食と言う物を最初に討議いたしました。
 集団としては20〜30名の集団であり、地上での生息場所は風だまりであると言うCJ1の設定を元に以下の様な結論が導きだされました。
 雑食性で風だまりに集まって来る物の中で小昆虫植物などの獲れる物を獲っていた。
 生息場所の食物が少なくなった時点で食べる量を減らしがりがりに痩せて【渡り】の準備をした。
 各生息場所にはすでに飛べなくなった老イルトコランがいるために全ての食物を食べ切る事は無かった。
 また【渡り】が終り、新しい土地に下り立った時は体力を回復する意味も含めて大宴会をひらき大量に食料を消費する。
 体重の増減は渡りの時期によって周期的に変わって行く。
3.どの気侯帯に住んでいたか
 大まかな食性が決まったため次にどの様な土地に住んでいたかを話し合あいました。これによって文化を築く土地と言う物がはっきりして来ました。
 食料の豊富な温帯〜熱帯であると言う意見が多く、また妥当な物なので通常の生活地域はそうであると決定した。
 ただし、【渡り】のルートにより、乾燥帯や、山岳部、冷帯で生活する必要性が起こる可能性があり、そう言った地域にも小数部族が住んでいる事が決定した。
4.捕食と農耕
 やや時代を進めて積極的な捕食活動や農耕がどの様に行われるようになったかと言う事について話し合った。
 乾燥帯などの食料が少ない地帯ではカイト状植物を使い風によって流れて来る物を引っ掛けて取るという捕食が始まりやがて網を作り始めた。(道具の誕生)
 風たまりに住む老イルトコラン達は棚状植物林の奥に生えている植物を好んで取って食していたが、奥部には危険な生物が多く生息するためやがて明るい所で栽培する様になる。(長芋、キノコ類などなど農耕の発達)
5.道具の発達
 捕食、農耕が発達するに際してどの様な道具が生まれて来たかを話し合った。

・切るもの、ナイフ(主に農作物を収穫する道具を作るための道具として発達)
・タガネとタガネ打ち用のゲタ(木の切り出し用)
・丈夫なロープ捕食網
・住居を作る道具等に使われる園芸用サイズの小さなスコップ(灯光手で使うため小型の物のみ発達)
・てこ・滑車等(力の無い灯光手と捕手を有効に使うような道具が比較的早く発展したのであろう)
6.火の発見
 文明の発達(加工技術の発達)に際して、地球人類を参考にするとどうしても火と言う物の発見が必要と思われ、その事について話し合った。
 明暗境界線に伴って発生する嵐は雨を伴ったもので火事は起こりにくいが、その間に発生する突風などで棚状植物林などで火事が起こる。火山等で火の存在は知っていた。
 当初は森の奥に入るための照明道具として火を使う様になる。最初は好奇心と冒険による名誉という精神的な面から火を使う事を試みた。
 その後暖を取る熱による食料の加工等に使うようになって行った。
7.住居
 ある程度土地に定住するとなると必要になるのが住居であるだろうと言う事で住居について話し合った。
 初期は棚状植物林の浅い部分で風を凌いでいるが、雨は上から降って来る状況なために雨を凌ぐための簡単なテントと食料を保管するための倉が作られた。
 技術的に高い建物として宗教的建造物が作られるようになって来た。昇降設備としては体の構造から主にスロープ、はしごなどが作られた。
 ここまで話し合った時点で時間が無くなり、この分科会を解散いたしました。
 一応の結論が居食住に関して出たので文明初期のイメージがふくらんだと思います。
 ただ、これらが正式決定事項であるとは私は考えておりません。今後イルトコランを題材にして分科会を開催した時にまた違った意見や、科学的な新たな知識から別の結論が導きだされる事もあると思います。
 また、今回話し合った内容で設定を埋めてもまだまだ大きな設定の穴が広がってます。
 今後も機会があればこの大きな穴を多方面から検討して埋めて行きたいと思います。
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