CONTACT Japan

Proceedings of CONTACT Japan 1 Vol.1
御挨拶

 「お待たせしました。ファースト・コンタクト・シミュレーション大会です!」

 私が1990年に海外から持ち帰った企画「ファースト・コンタクト・シミュレーション」が日本国内でこれまで成長してきたことに驚嘆しております。この94年秋に初めてアメリカ以外で大会が行われるわけですが,もし貴方が人類に、科学に、SFに、宇宙に、文化に興味をお持ちでしたらこのエキサイティングな初の日本大会「CONTACT Japan 1」 に参加しない手はありません。絶対に楽しめます。
 現在,この惑星上には百を超える国境で仕切られた国が存在しますが、それとは別に様々な文化を有する人間があらゆる地域に暮らしています。通信手段の発達した今日、我々人類が交信し理解しあうことは、昔に比べれば格段の進歩を遂げ科学技術によって大きく改革されつつありますが、未だに民族、宗教、領土、主義などによる争いが絶えないのも事実です。精神文化面では、殆ど古代から進歩がみられないという意見もある程ですね。
 あなた自身とは異なる文化を理解し許容できうる精神こそ、これからの地球文明を存続させていくのではないでしょうか。  あなたはわけもなく「あの国は...」とか「あのひとたちは...」などと言っていませんか。今回私たちが実施しようとしているのは,純粋に科学として「異文化間に橋をかける」ための行動をシミュレートしてみようという企画で「ファースト・コンタクト・シミュレーション」と呼ばれるものです。大会企画では,文化そのものは,片方が「地球人」、相手側が「異星人」となるので設定構築の楽しさはあなたの想像を超えるものがあると断言できます。
 アメリカで発祥し11年の歴史を誇るコンタクト・シミュレーション活動「CONTACT」が,日本で大会として開催されることになり非常に嬉しく思っています。スタッフの方及び協力者の方達に感謝と理力を送りたいと思います。では会場でお逢いしましょう。

   1994年1月 日本にて

CONTACT Japan代表 大迫公成

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